転職経験者に学ぶ!職種別転職体験談

良いことの次には悪いことが起きる」のではなく、「良いことの次にも良いことが起こる」と信じて、看護業務に当たっています。

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Iさん / 41歳 / 女性 / 兵庫県
転職前:看護師
転職後:看護師

転職成功

-転職前の企業での業務内容を詳しく教えてください。
看護師業務です。
日勤、準夜勤、深夜勤の三交代勤務です。
たくさんの診療科がある急性期病院であり、私は腎臓、泌尿器科病棟に所属しておりました。
主に入院される方は、癌の患者さんが多い病棟でした。
患者さんが入院にいらっしゃったら情報をお聴きし、病棟案内から、手術前の処置や手術後の説明や全身管理をしたり、抗がん剤や放射線療法を必要とされる患者さんの看護を主に行いました。
膀胱漏を作られた方の指導も行っていました。
清潔不潔操作に注意し、感染対策を行いながら、検温、処置、点滴管理、採血、ストマ交換、医師や薬剤師、理学療法士等他部署との連携等さまざまな業務を行っていました。
-転職を考えたきっかけを教えてください。
私事ですが、結婚を機に引っ越ししました。
以前は、病院から5分のところに住んでいたのですが、引っ越し後通勤時間が、なんと片道1時間半かかる様になりました。
勤務が3交代だったため、日勤深夜の日は、1日以上病棟にいることが月に何回もありました。
正直、クタクタで疲労が蓄積されていました。
残業があり、20時頃に日勤業務が終わるため、その後自宅に帰れず、当直室で仮眠を3〜4時間取り、深夜業務を行なっていました。
翌日帰宅すると、いつも午前11時頃になっていました。
また準夜勤の時には、深夜1時頃に勤務が終わるため、タクシーに乗り帰宅はいつも3時近くになっていました。
タクシー代は病院が負担してくれます。
ただ、充分な睡眠時間が確保出来ず、起きて食べて寝ると言う、規律正しい生活が出来ない状態でした。
もちろん家庭との両立も上手くいきませんでした。
リーダー業務を行う日は、責任も重くのしかかり、精神的にも負担が重なりました。
日勤業務の日でも残業が毎日ある中、このままでは身体も心も壊れてしまうと考え、転職を考え始めました。
-この業務だけはもっと続けたかったという業務があれば教えてください。
看護資格を生かした看護業務です。
国家資格である看護師の仕事自体には、とてもやりがいを感じていました。
仕事をしていく中で、成長して学ぶ楽しさもたくさんありました。
誰かの役に立てるすてきな仕事だと感じています。
ただ、責任を持って仕事をする分、自己成長が大切であり日々学びが必要であるとも思います。
-転職後の会社に入社を決めた理由を教えてください。
以前勤めていた急性期病院は、地域に密着している病院でした。
また、新人研修やプリセプター制度が充実しており、接遇もきちんと学ぶことが出来ました。
新しい勤務先も、経験を活かすことが出来る地域に密着している病院が良いと考え決断しました。
また、家庭との両立を考え、通勤時間を考えて転職先を探しました。
-転職後の会社での業務内容を詳しく教えてください。
同じく看護業務です。
配属先は、慢性期病棟でしたので、以前働いていた病院とは少し入院されている患者様の看護の目的が違いました。
入院されている寝たきりの方の食事や入浴、排泄などの身体的な介助も多い病棟です。
また、呼吸器の管理も行っています。
-入社前のイメージと違っていたところはどんなところですか?
病院によって、看護のやり方がそれぞれで違うことに戸惑いがありました。
以前の職場ではこうしていたのにな、こうした方が効率が良いのではないのかな、とギャップを感じることもありました。
今では、意見を取り入れて頂き、改善出来るところは改善され、働きやすいです。
人間関係は、良い方だと感じ働きやすいため満足しています。
-仕事の難しさ、辛さを感じた点はありますか?またそれはどのように克服しましたか?
看護師の職場は、勤続年数が長い方もいらっしゃいますが、短い方は入れ替わりがどうしても激しいです。
育てたばかりの新人さんが辞めていくのは辛いです。
誰かが退職した後、なかなか次の方が入って来ない間のスタッフが少ない日はやはり大変です。
スタッフの人数は少なくても、日々の業務は変わらず多いため、猫の手もかりたいほど忙しく時間との戦いで辛かったです。
コロナと言う事もあり、感染対策に全員で全力を尽くす中、どうしてもピリピリしていますし、日に寄って患者様の状況も変わります。
スタッフ同士のコミュニケーションをしっかり取る事を心がけ、ミスの出ないよう、報告、連絡、相談を念入りにして協力しチームで乗り越えています。
また、話し合うことで退職率を減らしていける環境になればとも感じています。
-仕事の中でやりがいを感じた部分はどこですか?
患者様からの「ありがとう」の言葉掛けでその日の疲れが吹き飛ぶくらいにやりがいを感じます。
看護の仕事は、些細なことでもありがとうを言って貰える幸せな職業だと感じています。
こちらが看護する立場なのですが、患者様から教えて頂けるお話しや所作が多々あり、日々学べるすてきな仕事だとやりがいを感じています。
また、毎日時間との戦いですが、おかげで時間管理が人より得意になった様に思います。
家事や育児のプライベートにも役立っています。
-転職は成功でしたか?失敗でしたか?
成功でした。
-なぜそのように感じましたか?
成功だと感じる理由は、通勤時間が短くなった事が、私にとっては一番大きいです。
家庭との両立を考え、思い切ってあの時決断し、転職して良かったと思います。
時間は、有限であり命です。
1日24時間と時間が限られている中、家庭を持ち育児もしながら母になった女性が長く働くためには、通勤時間が30分を超えると難しいと実感しました。
また、新しい勤務先には、託児所が設置されているため、子育てママにとって働きやすい病院であったとも感じます。
家庭との両立が出来るのも、通勤時間が減り、子育て出来る環境にあるサポートのおかげです。
また、地域に密着して働きたいと考えていたので、たくさんの出会いがあり、スタッフの支えがあってこそ働けているので、転職時にはその辺りも病院の特徴をよくご自身で調べてから決めた方が良いと思います。
-この仕事の個人的な楽しみ方を教えてください。
「良いことの次には、悪いことが起きる。」と言われていますが、「良いことの次にも、良いことが起こる。」と信じていれば現実にもそうなったりする事が実際にあります。
そのためには、日頃から患者様を良く観察することが大事です。
例えば、ナースコールを何度も押す患者様がいらっしゃる時、何の用事で押すのか原因が分かれば先まわりをすることが出来るからです。
先回りしてナースコールを押す原因を取り除く事が出来れば、他の業務がスムーズにこなせる上、その患者様から「ありがとう。あなたがいてくれる日は、助かる。」と言って貰えるためやりがいや楽しさ、嬉しさを感じられるからです。
また先まわりでもう1つ言えば、点滴の滴下スピードでも同様に、患者様の行動を良く観察することで、ぴったり終わらせる事が出来、看護する側も楽しみになります。
そういった行動を積み重ねて信頼を得ると、患者様やご家族様はもちろん、自分自身も笑顔になり元気になります。
看護する側が元気であることが大切です。
また、元気になってご退院される日の、患者様のお顔を見ることが一番の楽しみです。
-この転職からどのようなことを学びましたか?
看護師の国家資格を生かしながら、より良い働き方を考え行動し、新しい場所を探す作業は、人生を有意義にするために必要であることを学びました。
私は今回、病院から病院への転職ですが、結婚すると家事業務が増えます。
また、女性は、出産や育児をすることがこの先考えられます。
ライフステージに合わせて働きやすい環境に変えることは、決して悪いことではないと思います。
看護の仕事に限りませんが、働く場の人間関係のことは入ってみないとなかなか分かりかねます。
ただ、事前に調べることは可能なので、長く続けていきたいと言う希望と、自分の条件をはっきり伝えておくのも大事だなと改めて学びました。
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