転職経験者に学ぶ!職種別転職体験談

訪問看護の仕事は、利用者さまだけでなく、スタッフ同士のコミュニケーションも大切だと感じました。

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Rさん / 34歳 / 男性 / 滋賀県
転職前:看護師(訪問看護)
転職後:看護師(訪問入浴)

転職成功

-転職前の企業での業務内容を詳しく教えてください。
訪問看護師として、ご自宅で医療的な処置を必要とする方へのサポートや、お話を聞きながら在宅生活での不安を解消するお手伝いを行っていました。
また、地域の人が気軽に立ち寄れる居場所づくりに携わり、介護が必要な状態になってから相談を受け手遅れになる前に、相談しやすい場所にいき、早い段階で介護に備えられる地域の基盤づくりをおこなっていました。
また介護だけでなく、子どもを育てる親の人たちの相談しやすい場所、こどもの居場所ともなるような場所、まちのステーションといった位置づけも模索するプロジェクトをおこなっていました。
-転職を考えたきっかけを教えてください。
自宅で最期を迎える方々へ、ご本人の苦痛をできる限り少なくしながら、ご家族の悲しみを和らげることができるよう支える努力をします。
しかしお客様一人一人が必ず、おうちで最期を自分らしく終えることができるとは限りません。
ご本人が家族から見放され、良い形で最期を迎えられるよう、様々な職種と共同して、ご利用者を支えようとしますが、スタッフ間の方向性の不一致もあり、理想的な状況にすることができませんした。
また同時並行に地域の居場所づくりも行っていたため、業務に滞りも生じ、自分の業務量の多さに疲弊している状況が続き、仕事にやりがいを感じにくくなっていました。
-この業務だけはもっと続けたかったという業務があれば教えてください。
訪問看護だけでなく、地域に暮らす多世代の人たちが集まることのできる、居場所づくりを担っていたのですが、会社の利益が進みにくい企画でなかったため、惜しみながらも企画から撤退する方向に進んでいったため、続けることができなくなっていました。
徐々に高齢の方々が集まる居場所となり、では次の段階として子どもたちの交流の場にできるにはどういった戦略が必要かと思案していきたい時期に、会社の方針が変わっていく話になってしまったため、大変残念な気持ちになってしまいました。
-転職後の会社に入社を決めた理由を教えてください。
数年前に派遣という形で会社に勤めていた時にほんの数分お会いしたスタッフの方が管理職になられており、自分のことを覚えていただいて、こころよくお話を聞いてくださったことが入社の決めてになりました。
-転職後の会社での業務内容を詳しく教えてください。
訪問入浴は3人1組で、介護を必要とするご利用者に、心地よい入浴の時間を提供します。
看護師としてお風呂の前に身体的もしくは精神的に特に異変がないか確認し、入浴前から入浴後まで安全に過ごせることを第一に接しさせていただきます。
ご自宅の環境によって変わりますが、車内に浴槽を積み、入浴しやすい場所に設置し、快適な入浴温度でサービスを提供します。
ご利用者、またご家族に入浴を通して、安心して安楽な時間を提供する業務となっています。
-入社前のイメージと違っていたところはどんなところですか?
学生時代に派遣社員として、単発バイトをおこなっていました。その時には車中での移動時間は紙媒体でのカルテ記載のため、道の状況によっては非常に書きにくく、時間もかかっていました。  
また下を向きながらの作業でもあり、車酔いしてしまうことがありました。ですが入社時には電子カルテに変更されており、訪問時のご利用者様の状況は一目でわかり、カルテ記入も簡略化され、車酔いすることもなく、他スタッフへ情報の伝達がしやすくなっていました。
他にも車での移動時は仕事以外の話をあまりせず、淡々と仕事をこなす日々が多かったです。ですが3人で1日を過ごし、チームワークが非常に重要な仕事ということもあり、車中の雰囲気をよくするために世間話や、時には笑いを交えて会話をしながら移動を行い、楽しく業務を行うことに変わっていました。
-仕事の難しさ、辛さを感じた点はありますか?またそれはどのように克服しましたか?
マニュアルをしっかりこなすことが大前提にある仕事です。このやり方は効率的でないと言うスタッフに指摘しないといけない瞬間もあり、不快にさせず、どんな言い方がよいかを常に考えておかなけれなりません。その点は難しいなと感じる時があります。

スタッフ同士が指摘しあっても信頼関係が崩れないように普段からコミュニケーションを意識しておくことで克服していけたと思っています。
スタッフ同士が雰囲気よく1日を過ごすことも大事なことであり、様々なスタッフがいるなかで、今日の同乗者とはどう接することが良くなるかを瞬時に判断しなければいけません。
日常会話を多くするため、この話は嫌に感じるかもしれないと、意識しておかなければ、〇〇さんにこんなこと言われたと不満の元になってしまう可能性もあります。
会話の中に、相手が好きな趣味や娯楽の話を取り入れたり、相手をほめることや、ご利用者さんがこんなことで喜ばれていたなど、前向きな話を取り入れるようにすることで、少しずつ克服していきました。
-仕事の中でやりがいを感じた部分はどこですか?
ご利用者様に気持ちよく入浴をしていただけたような言葉を聞けたときや、ご家族様から感謝の意を述べていただいた時には、やりがいを感じます。
またスタッフ同士が雰囲気よく1日を過ごすことも大事なことであり、様々なスタッフがいるなかで、今日の同乗者とはどう接することが良くなるかを瞬時に判断していくこともやりがいを感じています。
-転職は成功でしたか?失敗でしたか?
成功したと思っています。
-なぜそのように感じましたか?
前向きな気持ちが湧くことが多くなりました。
以前は業務内容も幅広く、仕事が成功した感覚を感じにくい状況も多々あり、スタッフ間での衝突や、ご利用者を支える方向性が一致しにくいことでストレスを多く感じ、プライベートも充実しにくく、元気ないよと家族にいわれることもありました。
ですが以前の仕事よりも体力仕事ですが、日頃から健康的に過ごし、より仕事をしやすい状況にしたいと意欲的に運動に取り組むようにもなりました。家族にもすごくみんなに明るく接してくれるようになった、楽しそうだねといわれるようになりました。
-この仕事の個人的な楽しみ方を教えてください。
同乗者といかに楽しく一日過ごすことができるか=ご利用者さんにとって良いお風呂時間になる
-この転職からどのようなことを学びましたか?
仕事の幅を広げ、様々な分野に取り組むことも重要ですが、いつの間にか自分の力量以上になってしまい、業務のスキルを向上させていくモチベーションがさがってしまうことがあると学びました。
いつのまにか仕事へのやりがいを見失うこともあることがあると実感したので、一つのことを突き詰めていく仕事の面白さを改めて学びました。
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