病棟勤務の看護師をしていました。患者さんの入院中のケア、医師の指示のもと、医療行為を行っていました。勤務体制は2交代制で10対1看護です。リハビリ病棟のため、忙しさは無く、落ち着いていたと思います。

病棟の人間関係が、原因です。同じ病棟に長く務める人が多く、コミュニティーができていて、新しく来た人への態度の違が目立ちました。日勤帯はまだ良いのですが、夜勤帯になるとペアになった時、相談しにくい等、少し業務にも支障が出ていました。
給料、休暇の面も転職を考えたきっかけです。年数によって昇給はあるのですが、ボーナスが少ないです。同年代の看護師の三分の二くらいでした。また、年休はほぼ取れなく、年休消化のために、勤務表に勝手に年休を付けられる様な状態でした。夏季休暇等の長期休みもありません。就職してから長期の休みを取った事が無かったため、少し休暇が欲しいと思い、退職をしました。

業務内容は、比較的落ち着いている患者さんが多いため、受け持ちの患者さんとゆっくりと向き合う事ができました。リハビリスタッフとカンファレンスを行い、リハビリ計画を立てたりする業務は非常にやりがいがあったので、続けていきたかったです。

日勤帯の業務であること、土日休みであることが理由です。

訪問入浴の仕事をしていました。3人または、4人で一日4件程度回っていました。看護師はその内一名で、バイタルサインの測定をし、入浴の可否を判断します。その後入浴の介助をし、入浴後は皮膚の処置等を行います。入浴中に何かあれば、ケアマネジャーに報告します。

看護業務のみを行うと思っていましたが、各事業所を回り、営業活動もしていた所です。今まで病院でしか働いたことが無かったので、初めはやり方がよくわからず、苦労しました。

思った以上に利用者さん、そのご家族との関係が深い所です。毎週や隔週で伺っているので、
顔を覚えて頂けるは嬉しいのですが、コミュニケーションの行き違い等からトラブルになることもあるので、話の内容には気を付けていました。
ケアのやり方も入浴後の洋服の置き方、着せる順番等、細かい所まで統一していないと、クレームにもつながるので、気を付けるようにしていました。

やりがいを感じた事は、利用者の方々が、私たちが来ることを喜んで待っていてくれた所です。入浴を楽しみにする方、私たちと話をするのを楽しみにしていてくれる方と様々な方がいらっしゃいましたが、訪問後に笑顔でありがとうと言われると、やっていてよかったと思いました。
また、普段頑なに入浴しない方が自分の訪問日に入浴してくれた時も少し利用者さんとの距離が縮まってよかったと思いました。

失敗

業務自体はそこまで複雑な事は無かったのですが、細かい所が違うとクレームに繋がるところや、他者の家にお邪魔するという所を就職前に甘く考えていたからだと思います。
利用者さんの家庭環境によっては掃除が行き届いていないご家庭もあり、訪問に戸惑ってしまう事があり、長く続けるのは困難だと感じました。
今後、訪問看護等も考えていたのですが、私にはあまり向いていないと思いました。しかし、単発で入るには良い仕事だと思います。

訪問と訪問の間が空く事も多いので、待機時間はほぼ休憩時間です。ゆっくりやすんだり、コンビニでおやつを買ったりすることもでき、リフレッシュする時間があります。
少し遠い所に訪問に行けば、時間によっては外食をすることもあり、仕事のモチベーションが上がります。

今まで患者さんと接していた時は患者さんの退院に向けた自立を促すことを考えすぎていたあまりに、患者さんの何かして欲しいという部分をあまりくみ取れていなかったと思います。しかし、入浴というリラックスできる時間を利用者さんの要求を取り入れることで、利用者さんの日々の楽しみになっていました。そしてそれが、利用者さんの生活にもメリハリが出ることが分かりました。
今後、病院で働くことがあれば、今回の仕事で学んだことを生かし、患者さんが入院生活を少しでも快適に過ごせるよう、環境を整えたり、リラックスできる様な工夫をしていきたいと思います。