転職経験者に学ぶ!職種別転職体験談

夜勤が続いたある日、娘が保育園で問題行動・・・。子育てをしながら常勤で働くことの難しさを痛感しました。

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Yさん / 42歳 / 女性 / 宮城県
転職前:看護師
転職後:看護師

転職失敗

-転職前の企業での業務内容を詳しく教えてください。
常勤で小児の慢性期病棟を3年3カ月、外来で4カ月看護師をしていました。病棟勤務は3交代で、主な業務はベッド上の全介助・車いすの半介助で、患者さんの生活援助(食事・排せつ・清潔・体交)、車いす・ベッドの移動、服薬管理や人工呼吸器の管理でした。外来では日勤で主に整形外来で勤務し、診察や神経ブロックや膝関節の注射など処置の介助、検査の案内をしていました。
-転職を考えたきっかけを教えてください。
患者さんがほぼ車いすの病棟で、車いすからベッドの移動やベッド上のケアが多く、体に負担が大きく慢性腰痛を患い悪化緩解を繰り返していました。妊娠がきっかけで限界を感じ、配置換えを希望し外来へ異動しました。大事を取りながら仕事をしていたものの、外来が忙しい病院でしたので、妊娠6カ月で切迫早産になり、そのまま休職し、出産後は育児に専念するため退職しました。
-この業務だけはもっと続けたかったという業務があれば教えてください。
小児の慢性期病棟は、一般の病棟経験とは異なる部分が大きく、採血や検査の介助、生活・退院指導など一般の看護の経験が乏しいのは今後看護師を勤めるうえで不利だと思っていました。ですが、小児の慢性期病棟という数少ない限られた勤務経験を生かして、障害児看護に携わりたいと思いました。
-転職活動はどのように行いましたか?
出産後は、ハローワークに通いハローワークの紹介で2施設の採用試験を受けました。
当時1歳の子どもがいての求職活動でしたので、最初は日勤のみの献血センターを志望しましたが、子どもの急なお迎えなどで献血バスの対応が困難であろうとお断りされました。その後は、多忙であろう仙台市内の病院は避けて、お子さんをお持ちの看護師が多いであろう地域の基幹病院を志望しました。
-転職後の会社に入社を決めた理由を教えてください。
転職をするうえで重視したのは、子どもがいても働きやすい職場であるということでした。
また、前職は通勤時間が1時間20分と通勤時間の長さがネックでしたので、自宅から通勤時間が30分以内の施設であることも条件の一つでした。
-転職後の会社での業務内容を詳しく教えてください。
常勤で外来を7カ月、病棟で4カ月勤務しました。外来では、整形外科・内科・耳鼻科・救急・担当し、診察や処置の介助、使用した医療器具の処理や診察室の準備・清掃、手術室の応援、訪問診療の介助を行いました。病棟は、内科・産科・小児科の混合病棟で、ベッド上で全介助の患者さんの生活援助(食事・排せつ・清潔・体交)、胃ろうの経管栄養やIVHの点滴管理、褥瘡処置、採血や検査の介助、生活・退院指導を行いました。
-入社前のイメージと違っていたところはどんなところですか?
外来は、以前の病院でも経験していたので、業務内容で困ることはありませんでしたが、外来看護師が手術室の応援に入るのは業務範囲外でしたので、とまどいました。
一般病棟は、経験の不足から不安が大きかったですが、以前の病棟で経験していた場面を活かせることが思いのほか多く良い経験になりました。
-仕事の難しさ、辛さを感じた点はありますか?またそれはどのように克服しましたか?
外来は、診療科が多くいろいろな看護師がおり、良い人もいれば苦手な人もいる職場でした。
特に、内科に入ってからはリーダーの看護師から理不尽な業務を回され、それが元で主任看護師に目の敵にされた経緯があり、病棟に配置換えを希望しました。
本来、リーダー看護師が行うべき業務を肩代わりさせられ、さらに責任もなすりつけられた経験は今、思い出しても怒りが芽生えます。
また、手術室の応援に1~2週間に一度入っていたのですが、入り始めて1~2カ月になった頃、手術室の主任看護師に個別に呼び出され業務の覚えが悪いとしっせきされたことがありました。
こちらは、「手術室の応援」という認識で、手術室からはスタッフの一人として自立するよう望まれているとは思ってもいないことでした。
外来師長からは当初、「行く人が限られているから、手術室に応援で入ってくれない?」という軽いものでしたし、
上記を相談すると、「手術室の中でもいろいろあるから。そんなに言われたってことは、あなたも努力するべきじゃないの?」
と返されてしまい、玉虫色の外来師長の態度に納得ができなかった私は、
「私はあくまで”応援”で入るという認識でしたので、そこまでのレベルを求められているとは思いませんでした。力不足で申し訳ないので、手術室の応援からは外させてくだい」と断りました。

病棟は、内科・産科・小児科の混合病棟で産科の助産師も一緒に勤務していて、日勤帯は各々で動いているので気にならなかったですが、夜勤を一緒に組んだ助産師のスタッフの一人に厳しく接しられたことがありました。
病棟異動し、夜勤が2~3回目のことで不慣れなことは間違いなかったのですが、今後一緒にこのスタッフと夜勤を組むのがつらくなると感じました。
病棟に異動して1~2カ月がたつ頃、2歳の娘が保育園で問題行動(ひっかき・かみつき)を頻回に起こすようになりました。
私が夜勤で夜間不在なことや日勤でも帰宅が19時近くなり、義両親宅で過ごす時間が増え私と一緒にいる時間が減ってしまいストレスがたまってしまったことが原因でした。
そのため、日勤の短時間勤務の仕事を探し娘との時間を確保できるよう行動することにしました。
-仕事の中でやりがいを感じた部分はどこですか
外来では、医師と連携を取りながら診療や処置をスムーズに進めることにやりがいを感じました。
また、訪問診療も行っておりその中で、医師とともに在宅医療を受ける患者さんにケアを行うことでお礼を言われることが嬉しかったです。
-転職は成功でしたか?失敗でしたか?
失敗。
-なぜそのように感じましたか?
お子さんが多くいるスタッフと一緒に働くことができて、子どもの急な体調の不良や用事にとても寛容な職場でしたが、人間関係や娘の負担を考えると失敗だと思いました。
-この仕事の個人的な楽しみ方を教えてください。
急性期の忙しい病院とは異なり、地域の亜急性期や慢性期の病院なので、もともと忙しい病院で働いており、ゆっくり仕事がしたいと思う看護師には向いていると思います。
また、医師、病院事務、臨床検査技師、放射線技師のスタッフとも距離が近く、仲良くなりやすい職場なので、いろいろな人と交流を持つのが好きな人は楽しいと思います。
-この転職からどのようなことを学びましたか?
小さい子どもを育てながら常勤で働くことは、やはり大変でした。
子どもの負担を考えると常勤にこだわらず、ワークライフバランスを重視し非常勤での勤務を視野に入れれば良かったと反省しました。
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