転職経験者に学ぶ!職種別転職体験談

訪問看護のメリットは、ご利用者様と一対一でゆっくり長く関わることができることです。

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Iさん / 37歳 / 女性 / 静岡県
転職前:看護師
転職後:看護師(訪問看護)

転職成功

-転職前の企業での業務内容を詳しく教えてください。
内科と外科の混合病棟に勤務していました。
急性期の患者様の受け入れをしており、入院のオリエンテーション・体調管理・医師の指示にて内服薬管理や点滴治療を行っていました。
地域に密着した病院であり、80~90代の高齢者の入院患者様が多いです。認知症の方の入院も多く、少しでも穏やかに過ごせるようにレクリエーション活動や認知症看護の勉強会を行っていました。転倒事故や他患者様とのトラブルがないように配慮し、スタッフで情報共有や連携を図っていました。

消化器外科と整形外科の手術(盲腸切除、大腸がんの手術、痔の手術、大腿骨骨折の手術等)を行っています。手術前の医師から患者様への説明に立ち合い、説明を理解されているか、分からないことはないか確認していました。手術前の処置や術後の管理も行っています。
入院時から退院後の生活の事を考え、地域連携室のスタッフと定期的に退院支援カンファレンスを開いていました。(病気の状態の把握、患者様とご家族の希望の確認とすり合わせ、今後必要になる福祉サービスの検討)退院支援に力を入れている病院です。
-転職を考えたきっかけを教えてください。
育児休暇を経て元の部署に戻りました。
入退院や緊急手術が多く忙しい病棟でした。就業時間内に仕事を終えられず1~2時間残業している事が多く、1歳の息子を育てながら働くことにストレスを感じるようになりました。
週末に夜勤を行っており、子供と過ごす時間が少なくなっていました。出勤するときに泣いてしまう息子に胸を痛めながら仕事に行くこともありました。
仕事も大切ですが、まず一番に家族と過ごす時間を優先したいと思ったのが転職を考えたきっかけとなりました。
-この業務だけはもっと続けたかったという業務があれば教えてください。
転職前の病院では退院支援に力を入れており、患者様や介護するご家族の気持ちに寄り添った看護を行っていました。
退院後の生活を考え、どのような医療処置や福祉サービスが必要になるのか多職種(看護師、医師、ケアマネージャー)と相談して調整を行います。
治療を終えて笑顔で退院していく患者さんの顔を見ることにやりがいを感じていました。
今後、2050年問題で少子高齢化や医者不足が懸念されており、高齢者がご自宅で元気に生活できるような体制が必要になってくると感じています。
時々入院をしながらも住み慣れたご自宅で過ごせるように看護師として関わっていきたい、退院支援のスキルを積んでいきたいという思いがありました。
-転職後の会社に入社を決めた理由を教えてください。
転職前の病院で退院支援を学んでおり、訪問看護師として働くうえで力となると感じたからです。
ご利用者様が住み慣れたご自宅で、その人らしい暮らしのお手伝いをしたいという気持ちが強くなったことが訪問看護ステーション天竜に入社した理由です。
-転職後の会社での業務内容を詳しく教えてください。
高齢者・小児・難病・精神疾患のご利用者様のご自宅に訪問し、体調確認や必要に応じて介護・療養相談を行います。医療処置に不安がある方の介護指導や内服管理の確認を行っています。
高齢のご利用者様が多く、足腰が弱っている方の排泄や入浴の介助も行います。
理学療法士と作業療法士も一緒に働いているので情報共有しながらリハビリを行い、体力の維持を目指し、住み慣れたご自宅で生活を続けられるように支援しています。
-入社前のイメージと違っていたところはどんなところですか?
山間部に訪問することは知っていましたが、1時間ほど車を運転して訪問することには驚きました。
冬場は雪や路面の凍結があり運転には神経を使います。長距離の移動になるのでお昼休憩は事務所に戻らず公園や道の駅でとることも多いです。
-仕事の難しさ、辛さを感じた点はありますか?またそれはどのように克服しましたか?
病院勤務と違いご自宅に医療物品があるわけではないので、最初は戸惑うことも多かったです。先輩スタッフに教えてもらいながら、ご自宅にある物を使い工夫してケアしています。
山間部に訪問することが多く、冬は寒さ対策が必須でした。(貼るホッカイロ、レッグウォーマー、靴下2枚履き、ヒートテックのインナー着用、運転中はひざ掛け使用)
夏場は冷却材が入る手ぬぐいを首にかけたり、熱中症対策として塩分タブレットを常備していました。
-仕事の中でやりがいを感じた部分はどこですか?
病棟勤務と違う部分は、決められた訪問時間の中でご利用者様と一対一でゆっくりとお話を聞きながら看護を行えることです。
「看護婦さんが来てくれると安心するよ」「また来てね」と温かい言葉をいただくことにやりがいとうれしさを感じます。
訪問看護のメリットはご利用者様と長く関わることができるということです。信頼関係を築きながらご利用者様がどのように暮らしてきたのか教えていただきます。
「大切にしていること」「こうして暮らしていきたい」という気持ちを尊重し、その方らしい暮らしが送れるように看護することにやりがいや楽しさや奥深さを感じています。
-転職は成功でしたか?失敗でしたか?
成功です。
-なぜそのように感じましたか?
パート勤務として働くことで時間と気持ちの余裕が生まれました。
仕事でやりがいを感じながら、子育てを楽しむことができています。オンとオフをうまく切り替えられるようになったと思います。休日は子供と公園で思いっきり遊びます。家族の笑顔が増えました。
病棟勤務では夜勤がありましたが、訪問看護では夜勤はないので子供と一緒に過ごす時間が増えました。
規則正しい生活リズムとなり身体の負担が少なくなったと感じています。(正規職員は電話当番があります)
-この仕事の個人的な楽しみ方を教えてください。
山間部に訪問するので、四季を感じることができます。緑あふれるきれいな山や、川底まで見えるくらい透き通った川を見た時は感動しました。
四季の変化を感じながら、ご利用者様のお話を伺いながら看護できる楽しさがあります。個人的に車の運転が好きなので、リフレッシュしながら働くことができています。
-この転職からどのようなことを学びましたか?
働き方は自分で選べるということです。
育児休暇後に復帰し毎日残業する中で、これでいいのかな…自分は何をしたいのか…何が一番大切なのか…モヤモヤと考えていました。
長く勤めていた病院だったのですぐには辞めるという決断はできませんでした。
しかし疲労とストレスが溜まり体調を崩してしまい、これではいけないと思い転職に踏み切ることができました。
独身時代は少し無理をしてでも働くことができていましたが、子育てをしながら働くことは自分が思っていた以上に大変なことでした。

現在は時短パート勤務として働き、気持ちにゆとりができたよう感じています。無理なく働いて、笑顔でいることが自分にとっても家族にとっても一番大切であると感じています。
子供の成長に合わせてまた働き方も変わっていくと思います。周りの人と比べずに、何が自分にとって心地よく働ける環境なのかを模索していくことが大切であると今回の転職から学ぶことが出来ました。
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