転職経験者に学ぶ!職種別転職体験談

情報や経験、人脈を広げ選択肢を増やすことが大切。物怖じせずに新たなことに挑戦する力が身につきました。

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Mさん / 28歳 / 女性 / 大阪府
転職前:ICU病棟の看護師/年収450万円
転職後:HCU病棟の看護師/年収400万円

転職成功

-転職前の企業での業務内容を詳しく教えてください。
ICU病棟での重症患者への集中ケア
主に人工呼吸器管理、心肺蘇生後患者の看護
脳神経外科、消化器外科の緊急施術後

救急外来への応援業務
新人教育、委員会、マニュアル作成
-転職を考えたきっかけを教えてください。
給料や教育体制は比較的しっかりしており大きな不満はなかったのですが、付属学校からの入職者が多く公立病院のためか、年功序列が根強く残る同じ病院に不満がありました。一部の上司のように経年数は高くても他を知らないまま同じ職場で働き続けることで、1つのやり方が当然だと思うようになることを避けたいと考えていました。そして、他の病院との看護や病院としての相違か気になったこともありました。また、派閥やいじめで上司が心を病み、移動者への当たりは強く、新人は発言権の強い人間に媚を売るような陰湿とした環境であったため、理不尽に上司や新人を攻撃している所を見るのに耐えられませんでした。変化を嫌い新しい物を排除しようとする環境に慣れてしまう前に、狭い世界で業務に関係のない陰口や噂話が飛び交う人間関係をリセットしたいと考えたため、転職を考えるようになりました。
-この業務だけはもっと続けたかったという業務があれば教えてください。
新人教育の業務は、自身が新人の際にお世話になった尊敬できる上司を参考に、逆にモチベーションの維持に影響を与え過剰な精神的負担を与えながらな教育スタイルの上司を反面教師にして理想の教育を取り組んでいたため、続けてみたかった面がありました。
-転職活動はどのように行いましたか?
関西から出るとなると全国的に求人を取り扱っている看護師用求人サービスを利用しました。かなりたくさんの業者があったため戸惑いましたが、メールや電話でのやりとりで細かい質問も聞きやすく、希望の求人を提供してくれるナースパワーを利用しました。比較的圧のある返信を強く求める業者やレスポンスの遅い業者、不透明な点があり不信感がある業者はすぐに利用しなくなりました。業者によってはこちらが引く勢いで求人を案内しようと必死なため疲れる時がありました。希望でもない求人のメールや電話頻回にくる業者に関しては登録したことを後悔しました。
少し利用したハローワークに関しては求人情報の詳細を見るまでの手間が多いと感じ、ハローワークまで出かけたり電話対応の時間も限られているなどの点から、良い求人も見かけましたが今後も利用することはあまりないだろうと考えています。
-転職後の会社に入社を決めた理由を教えてください。
今まで電車ですぐ大阪駅や繁華街に出られ、ビルなど建物も多い土地で生活し仕事をしてきました。そのため正反対にあたる環境を求めて、海が近いことや冬でも温暖な気候で過ごしやすく、都会と違い穏やかな人が多い印象のある田舎の知らない土地での仕事を選択しました。マリンスポーツや観光地も点在していたことや、当時英語を身につけたいと考えたこともあり海外の方と知り合える町に近い環境でのびのびゆったりお開放的に過ごすことができると考えたためです。また、県外からの転職者も多いと聞いており、旅行客や海外から来られる方も多い街の中で風通しの良い職場を期待していました。
勇気も多少必要でしたが、新しい土地で生活することや、新たな関係を構成することに抵抗がなく、むしろ挑戦したい性格なとこともあり、一転した生活を送れる場所にある所をあえて選択しました。
-転職後の会社での業務内容を詳しく教えてください。
HCU病棟での術後や重症患者に対する集中ケア
主に人工呼吸器管理、心肺蘇生後患者の看護
消化器外科の緊急施術後、その他予定手術後患者の看護
-入社前のイメージと違っていたところはどんなところですか?
集中ケアの現場はびりついた緊張感があると思っていましたが、上司、同僚、患者と全体的に人の空気が比較的ゆとりがあった点がちがいました。悪くいうと、緊張感がなく準備がややおざなりな気もしましたが、やる時はちゃんと切り替えて仕事をするオンオフをしっかりしているようにも感じ取れました。病院の規模が転職前と小さくなったためか、軽症の患者が多く集中治療の現場でも歩行できる程度の患者も多くリハビリを積極的に行っていました。特に理学療法士さんが重症患者に対しても物怖じせずにリハビリについて看護師や医師にアプローチをかけてくれ、リハビリ時間も前職場の倍の時間かけて行っていたため患者の回復に繋がる場面に関わる機会が多い事が良かったと感じています。ただ、ひとつ医師の風通しはあまり良くなったようで、医師同士のコミュニケーションをフォローしたり、主に1人の医師の考え方が貫き通される点に対して今までや信頼できる医師の考えと異なるため振り回される所がありました。
-仕事の難しさ、辛さを感じた点はありますか?またそれはどのように克服しましたか?
1つ倫理的な問題で延命治療について長い間葛藤し仕事の辛さを感じていました。そのため、本人の意思決定を行わず、家族の意向で延命治療を行うもの面会にも来る事なくただ患者は回復の見込みもなく話すことも動くことも出来ない生活を見ていると、自分の仕事の意味や価値を見失いやるせない気持ちになることがあります。そちらに関しては、そのように考えてしまう自分の感性をや倫理観を責めてしまい医療に携わり同様の考えを持っている人に話す事でしか発散は出来ませんでした。
その他の緊張感、責任感、間違いが命に関わるストレスや、患者や同僚に迷惑をかけてしまうことを仕事帰りに綺麗な海を眺めに行ったり、同僚とお酒を嗜んで発散しました。特に休日はレンタカーで海岸線沿いをドライブしたり同僚とビーチでBBQをするなどして開放的な気分を味わえるように行動していました。それ以外でも仕事以外で楽しいことや趣味を作り、仕事の嫌なことを考えなくてすむよう何かしら行動するよう努めていました。
-仕事の中でやりがいを感じた(ている)部分はどこですか?
患者が回復し、寝たきりから座る、立つ、歩くなど日常に復帰できる回復が見られた時や、上司や同僚に頼りにされる時。状態変化の予兆をモニターなどから把握し状態悪化の予防や早期対処が出来た時に感じました。
-転職は成功でしたか?失敗でしたか?
成功
-なぜそのように感じましたか?
前職場よりも人間関係や住居の周辺環境が改善されてストレスが軽減されたためです。
面倒な委員会や細かい業務が少なく、入職者退職者が適度におり、それを咎めたり当たりが強くなることもない人の風通しがよい点を魅力に感じました。職場の人間と同様に患者層も都会と異なり細かいことでピリピリしたり早さを求める人間が少なく、むしろせかせかと急ぐ必要はないと何度か言われるほど、考え方や空気感が違いました。
そして、私が職場で1番重要視していた人間関係については異なる県からの入職者に対してもフレンドリーに接し、プライベートでも積極的に誘いをかけてくれた事がなによりも職場に馴染みやすく働きやすさに繋がっていたと考えています。都会と異なり狭い環境のためか助け合ったり手を差し出す温かい感じがあり、台風の際は備えとして蝋燭を配ってくれたり、車を所持していない私を車で送ってくれたりと助けられた点が沢山ありました。
前職場ではプライベートではかなり限られた同僚としか会いたくないため飲み会にも積極的になれませんでしたが、転職先ではプライベートで年齢や部署、職種差関係なく親しくなれる環境でした。忘年会の出し物もイヤイヤ上司命令でやらされるのではなく、やりたい人が一定数いたことも今までと異なり目から鱗でした。
-この仕事の個人的な楽しみ方を教えてください。
医師の好みや性格を把握しアプローチをかけることで、気に入られて働きやすくなる点と、休みがシフト制のため平日の観光地に出掛けることで人混みを避けて綺麗な景色などを独占できる点です。
-この転職からどのようなことを学びましたか?
初めて入職した職場しか知らない時は上司の「どこの職場も同じようなもので、変わりない。どこに行っても一緒」と言われ転職を引き止められていましたが、実際にしてみないと納得出来ないといざ勇気をだして転職すると全くそんなことはなく、良い点もあれは悪い点もありますが、それを知ることや新しい職場で人間関係を一から作り直す経験自体を得られることが、自分にとって力になったと感じました。
そして、新しい環境を経験して前職場を振り返ると内側にいる時はわからなかった、良い部分に気づくことが出来きました。良い部分を活かして、悪い部分は新しい職場から参考に改善するという違う立場になって初めて比較して選択ことができます。選択肢が無ければ改善も反省も間違っていることにも気づくことが出来ませんでした。
他の職場を知らずに悩んだり葛藤するよりも、色んな経験や職場の違い、人と出会うことで自信の対応力と適応力が身につき、物怖じせずに新たなことに挑戦する力は転職がきっかけで身についたと考えています。1つのことが当然だと他を知らずに何十年も勤めると柔軟さがどうしても失われてしまうだと不安だったのですが、結果的に同じ職場でキャリアを積み続けることよりも色んな世界を知ることが自分自身には合っていたようでした。
転職を一度したことで、新たな職場環境を1つ知るだけではなく、そこで知り合った人から転職経験を聞くことでさらに他の職場についての情報を得ることが出来たため、今後も転職の可能性がある際はその情報も用いて自分にあった仕事探しに生かすことができると考えています。仕事と生活のバランスを大事にと近年よく聞きますが、生活の中で仕事の占める負担や時間の割合はかなり多いため、我慢し続けてて転職をしないよりは転職して自分の納得する職場を探し続ける方が精神的にも経験としても良いと気づくことが出来ました。転職経験のない人の引き止めや聞き齧りの他の職場の情報ほどあてにならず、何の説得力もない言葉のため、そのような意見に惑わされずに新しい道へ踏み出す決断をできて良かったです。
キャリアも大切ですが、転職が当然になりつつある近年は賢く生きるために情報収集や経験と人脈を広げて選択肢を増やすことだと思うようになりました。
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