時間をかけて情報収集を行い、実際に自分の目で確かめ面接を受け転職を決めるべき
M.Sさん / 34歳 / 女性 / 群馬県
転職前:HCU病棟の看護師/年収500万円
転職後:循環器病棟の看護師/年収500万円
転職成功
-転職前の企業での業務内容を詳しく教えてください。
生命の危機は脱したが依然として集中治療が必要な患者さんや、現在は症状がなくても検査結果から急変のリスクが高いと判断され、より厳密な観察が必要な患者さんに対する看護を行う仕事です。
また心臓や脳などの大きな手術を終えた後の患者さんの術後管理も行なっていました。
患者さんの多くは人工呼吸器などの生命維持装置を必要としており、そのような機械の管理も含めた看護を行なっていました。
また心臓や脳などの大きな手術を終えた後の患者さんの術後管理も行なっていました。
患者さんの多くは人工呼吸器などの生命維持装置を必要としており、そのような機械の管理も含めた看護を行なっていました。
-転職を考えたきっかけを教えてください。
小児の重症ケアが学びたいと思い新卒で地元を離れ就職をしました。希望通りの部署に配属され多くの学びや経験を積むことができました。その一方で、統合合併されたばかりの新設の病院であったため、業務マニュアルが極端に不足しており、同じ業務であっても指導者が変わると指導内容が変わるということが多くありました。そのため指導通りに業務を行なっていても別の人から「やり方が違う」と指摘されることが日常茶飯事でした。また、新人という理由で有給休暇の申請が出来なかったり、無理な勤務変更(準夜勤終了後そのまま日勤など)、休日に病棟内の係の仕事をするために出勤する(無給)などが行われることがあり、体調を崩しがちになってしまいました。地元を離れ頼れる人もいなかったため、このまま勤務を続けることは難しいと考え地元での転職を考えました。
-この業務だけはもっと続けたかったという業務があれば教えてください。
ずっと小児看護を続けていきたいと思っており、中でも小児の重症ケアはやりがいを感じていました。子供の回復力には目を見張るものがあり、その過程で成長・発達が進む子供の姿を見ると、自分もその一端を担えているのだと感じ嬉しく思っていたので、地元に戻ってからも同じような分野の看護に携わりたいと思っていました。
-転職活動はどのように行いましたか?
次の職場を決めてから退職したかったので、地元の大学病院と総合病院で、かつ中途採用の募集をしている病院全てを自分で調べました。
病院見学をする時間はとれなかったので、病院のホームページのみで情報収集を行いました。
その中で小児科のある病院、小児の重症患者さんを受け入れている病院の採用試験を受けました。
病院見学をする時間はとれなかったので、病院のホームページのみで情報収集を行いました。
その中で小児科のある病院、小児の重症患者さんを受け入れている病院の採用試験を受けました。
-転職後の会社に入社を決めた理由を教えてください。
中途採用を行なっている病院で小児科があり、かつ重症患者さんを受け入れている病院は一ヶ所しか無く、そこで採用していただけたので決めました。
ですが実際には小児科が撤退しており、成人病棟への配属となりました。このことはホームページには掲載されていなかったので、病院見学も含めた情報収集をしておくべきだったと後悔しました。
ですが実際には小児科が撤退しており、成人病棟への配属となりました。このことはホームページには掲載されていなかったので、病院見学も含めた情報収集をしておくべきだったと後悔しました。
-転職後の会社での業務内容を詳しく教えてください。
循環器病棟、心臓カテーテル室、CCU病棟を兼務する病棟での看護です。
循環器病棟と心臓カテーテル室は日によって担当が変わり、CCU病棟は数ヶ月単位で担当が変わります。
循環器病棟は心筋梗塞後や心不全の患者さん、心臓カテーテル検査や治療を行なった患者さんに対する看護を行なっていました。
急性期から慢性期、終末期の患者さんがおり多くは高齢者でしたので、食事や排泄介助、体位変換等も行います。
心臓カテーテル室はカテーテルを使用した検査や治療を行う患者さんの看護と医師の介助を行なっていました。
CCU病棟は心疾患(心筋梗塞など)による心肺停止になってしまった患者さんや心不全等により補助循環が必要な患者さんなど重症な患者さんに対する看護を行なっていました。
循環器病棟と心臓カテーテル室は日によって担当が変わり、CCU病棟は数ヶ月単位で担当が変わります。
循環器病棟は心筋梗塞後や心不全の患者さん、心臓カテーテル検査や治療を行なった患者さんに対する看護を行なっていました。
急性期から慢性期、終末期の患者さんがおり多くは高齢者でしたので、食事や排泄介助、体位変換等も行います。
心臓カテーテル室はカテーテルを使用した検査や治療を行う患者さんの看護と医師の介助を行なっていました。
CCU病棟は心疾患(心筋梗塞など)による心肺停止になってしまった患者さんや心不全等により補助循環が必要な患者さんなど重症な患者さんに対する看護を行なっていました。
-入社前のイメージと違っていたところはどんなところですか?
病院のホームページには小児科があり、重症患者さんの受け入れや小児の心臓手術を行なっていると書かれていましたが、採用面接において、実際には小児科は撤退しており月に数回非常勤の先生が診察にきているだけと知りました。
その時は衝撃を受けましたが、循環器病棟で心電図が読めるようになったり、心臓カテーテルについて学べたこと、そして何より急変対応に強くなったことは現在でも活かせる経験となりました。
その時は衝撃を受けましたが、循環器病棟で心電図が読めるようになったり、心臓カテーテルについて学べたこと、そして何より急変対応に強くなったことは現在でも活かせる経験となりました。
-仕事の難しさ、辛さを感じた点はありますか?またそれはどのように克服しましたか?
急性心筋梗塞といった急性期の患者さんはいかに早く治療を行えるかが生命予後を左右します。
そのため医師の中には、看護師の知識・技術が不足していると患者さんの受け持ちや治療メンバーから外したりする人がいて辛かったです。
しかしそれだけ医師が患者さんを救いたいという思いが強いのだと考え、院外研修に参加したりして自己学習を進めました。
またわからないことは積極的に質問するようにし、その際も「ここまでは自分で理解できたが、この部分がわからないから教えてほしい」とより具体的なアドバイスを求めるようにしました。
結果、自分の知識や技術が増えていき、医師からも患者さんの看護を任せてもらえるようになりました。
そのため医師の中には、看護師の知識・技術が不足していると患者さんの受け持ちや治療メンバーから外したりする人がいて辛かったです。
しかしそれだけ医師が患者さんを救いたいという思いが強いのだと考え、院外研修に参加したりして自己学習を進めました。
またわからないことは積極的に質問するようにし、その際も「ここまでは自分で理解できたが、この部分がわからないから教えてほしい」とより具体的なアドバイスを求めるようにしました。
結果、自分の知識や技術が増えていき、医師からも患者さんの看護を任せてもらえるようになりました。
-仕事の中でやりがいを感じた(ている)部分はどこですか?
心肺停止などの重篤な状態で入院してきた患者さんが歩いて退院していく姿は何度見ても嬉しく思いますし、また頑張ろうと思えます。
退院までの過程は患者さんにとっても決して楽なものではありません。
励ましたり、慰めたり、時には叱ったりすることもあり、自分の看護が本当に正しいのかと悩むこともあります。しかし、日々コミュニケーションをとり信頼関係を築いていき退院時に「ありがとう」と言われると今までの苦労が報われます。
退院までの過程は患者さんにとっても決して楽なものではありません。
励ましたり、慰めたり、時には叱ったりすることもあり、自分の看護が本当に正しいのかと悩むこともあります。しかし、日々コミュニケーションをとり信頼関係を築いていき退院時に「ありがとう」と言われると今までの苦労が報われます。
-転職は成功でしたか?失敗でしたか?
成功
-なぜそのように感じましたか?
就職した直後は事前にもっと情報収集をしておくべきだったと思いましたが、循環器病棟を経験することで知識と技術が圧倒的に増えたと感じたからです。
今までは自分の看護に自信が持てず、言われたことをこなすだけでしたが、今は自分の看護を根拠を持って行うことができるようになったと思います。
それと同時に看護師は生涯学習が必要な職業なのだと再認識し、自分のモチベーションアップにもつながったと思います。
今までは自分の看護に自信が持てず、言われたことをこなすだけでしたが、今は自分の看護を根拠を持って行うことができるようになったと思います。
それと同時に看護師は生涯学習が必要な職業なのだと再認識し、自分のモチベーションアップにもつながったと思います。
-この仕事の個人的な楽しみ方を教えてください。
循環器病棟は高齢者が多く、認知症を患っている方もたくさんいらっしゃいます。
中には夜間不穏になったりして車椅子に乗りナースステーションで過ごす方もいます。
そのような患者さんと関わるときには一度仕事の手を止めて、じっくりお話をすると面白い話をしてくれる方がいます。
若い頃の仕事の話や夫婦の馴れ初め、旅行の思い出話など昔の記憶は鮮明に覚えている方が多く、今とは違う時代背景の話しを聞くことは単純に興味深いものです。
何より人となりを知ると、看護を必要としている今の姿は患者さんのほんの一部に過ぎないのだと改めて思います。
患者さん本人は私と話しをしたことを覚えていないことも多いですが、その会話内容をきっかけにコミュニケーションをとると不穏が少し落ち着く時もあるので、時には患者さんと雑談をする時間をとるのも大切なのだと思います。
中には夜間不穏になったりして車椅子に乗りナースステーションで過ごす方もいます。
そのような患者さんと関わるときには一度仕事の手を止めて、じっくりお話をすると面白い話をしてくれる方がいます。
若い頃の仕事の話や夫婦の馴れ初め、旅行の思い出話など昔の記憶は鮮明に覚えている方が多く、今とは違う時代背景の話しを聞くことは単純に興味深いものです。
何より人となりを知ると、看護を必要としている今の姿は患者さんのほんの一部に過ぎないのだと改めて思います。
患者さん本人は私と話しをしたことを覚えていないことも多いですが、その会話内容をきっかけにコミュニケーションをとると不穏が少し落ち着く時もあるので、時には患者さんと雑談をする時間をとるのも大切なのだと思います。
-この転職からどのようなことを学びましたか?
次の就職先を早く決めたかったため、病院のホームページ上の情報だけで転職先を決めてしまったことも要因の一つですが、転職先の情報収集は必ず施設見学も行い自分の目で確かめてから選択肢を増やし決めるべきだと思いました。
公に公開されている情報は良いことしか書かれていないので、上司(看護部長)の考えや教育体制、看護配置などが実際とは違っていたりして入職後すぐに転職を後悔することになります。
次の職場が決まらないと焦る気持ちも出てきましたが、時間をかけて情報収集を行い実際に自分の目で確かめてから面接を受け転職を決めるべきだったと思います。
また同じ「看護師」という職業であっても病院が変わると今までのケアのやり方や考え方が通用しなくなる場合があります。
そういった時に反発したくなったり、転職を失敗したと感じる時があると思いますが、新たな知識や技術が身に付くチャンスだと前向きに捉えることができると、転職が意味のあるものになると思います。
公に公開されている情報は良いことしか書かれていないので、上司(看護部長)の考えや教育体制、看護配置などが実際とは違っていたりして入職後すぐに転職を後悔することになります。
次の職場が決まらないと焦る気持ちも出てきましたが、時間をかけて情報収集を行い実際に自分の目で確かめてから面接を受け転職を決めるべきだったと思います。
また同じ「看護師」という職業であっても病院が変わると今までのケアのやり方や考え方が通用しなくなる場合があります。
そういった時に反発したくなったり、転職を失敗したと感じる時があると思いますが、新たな知識や技術が身に付くチャンスだと前向きに捉えることができると、転職が意味のあるものになると思います。
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