転職経験者に学ぶ!職種別転職体験談

健診センターから多数の科を持つ病院に転職。業務量が多く、まだ覚えきれていません(笑)

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Sさん / 41歳 / 女性 / 新潟県
転職前:看護師
転職後:看護師

転職成功

-転職前の企業での業務内容を詳しく教えてください。
健診センターでのパート看護師としての業務です。主に、採血業務、婦人科検診介助、内視鏡検査介助等を行っていました。
-転職を考えたきっかけを教えてください。
新型コロナが流行しはじめ、子供の学校が一斉休校になったことが大きかったです。
もともと学童保育を使わない、扶養範囲内で勤務できる職場であることが魅力だった部分が大きく、新型コロナである日突然急に休校になってしまったので、学童保育の手続きを行う間もなく仕事に行けなくなってしまいました。

子供はその時まだ小学1年生でとても一人で留守番できる歳ではなかったですし、私の親も夫の親も市外在住で預けるのも難しい状況でした。
私の勤務し続ける意志が強く、学童保育の利用手続きをすればまたすぐに仕事を再開できたのでしょうが、日頃から会社の職員に対する待遇や経営方針に不満があったり、会社のコロナ禍の感染対策に疑問と不満があったため、そこまでして勤めたくないなと、休校をきっかけに退職することにしました。
あとはちょうどそのタイミングで職員駐車場が遠くに移転され、通勤時間が30分ちょっとだったのが約1時間と以前の駐車場の時に比べてかかるようになってしまったことも辞めるきっかけのひとつでした。
-この業務だけはもっと続けたかったという業務があれば教えてください。
健診業務自体は自分に合っていたし好きなので辞めたくなかったです。どの業務ももっと続けたかったというのが正直な気持ちでした。
-転職活動はどのように行いましたか?
仕事を続けたかったので退職を決めてからすぐに転職活動を始めました。
いくつかの転職サイトに登録し、情報収集をし、転職活動開始から内定までは1ヶ月ほどかかりました。
看護師専門の転職サイトと看護協会の転職紹介サービスを活用し、現職場は看護協会からの紹介です。
-転職後の会社に入社を決めた理由を教えてください
①扶養内パートOK平日勤務のみ
②土日祝休み
③自宅か近いので通いやすい
④内視鏡業務経験が活かせる
⑤病院看護師という第一線の場で働くことができてスキルアップを目指せる
⑥前職よりも時給が高い

特に①②③に重きを置いての転職活動を行っていましたので、そこをクリアできている他の案件と比較して現職場への入社メリットが1番大きかったのと、職場見学時の看護部長の雰囲気が良かったので入社を決めました。
-転職後の会社での業務内容を詳しく教えてください。
外来と内視鏡室看護師の兼務です。
パートなのでいずれの部署でもサポート的な仕事をしています。
外来では診察前の問診、バイタルチェック、検査、採血、点滴、処置、検査説明、予約管理、電話対応など。
患者さん一人ひとり内容が違うのでルーチンワークはなく、オーダー内容を把握して対応しないといけません。

内視鏡室では胃、大腸内視鏡検査の患者さんの前処置、検査の間接介助、患者さんへの説明、電子カルテ入力、洗浄業務、胃瘻交換介助、胃瘻造設介助などを行っています。
こちらは外来と逆でルーチンワークに近いのですが、確実性と迅速性が求められます。また高額な精密機器を扱う機会が日常的なので取り扱いにも気を配っています。
-入社前のイメージと違っていたところはどんなところですか?
健診センターでの内視鏡業務の経験が全く活かせなかったところです。
内視鏡経験があったので内視鏡室に配属してもらったのですが、機器の仕様、取り扱い、介助の方法、洗浄方法など全てが異なっていました。1から学び直しになったので、大変苦労しました。
次に外来業務の仕事の多さと複雑さです。
クリニック、個人病院などの小規模な場所での簡単な外来業務経験しかなく電子カルテもほとんど経験がなかったので、多数の科を持つ病院の外来業務量の多さに圧倒されてしまいました。
入社して2年経ちますが、まだ覚えきれていません(笑)。
パートタイマーで働く日数も時間も短いので仕方ないとは思っていますが、網羅できるまでまだまだ掛かりそうです。
-仕事の難しさ、辛さを感じた点はありますか?またそれはどのように克服しましたか?
知識不足、技術不足です。
今まで私が経験していない診療科がメインの病院なので病気から治療から看護からわからないことだらけで、看護学生レベルの使えなさでした。
また健診では健康な方が来られるのが基本で、治療や病気の知識は病院に比べて深く求められません。もしかしたら看護学生よりも知識がなかったかもしれません。入社当初は帰宅したらまず小学生の子供と勉強していました。

また技術面も10年以上病院から離れてブランクがあったので道具の使い方や手技の基準が根本から変わってたりしていることが多々あり、浦島太郎のようでした。
電子カルテも本格的に利用するのは初めてだったので、使いこなすまでかなり苦労しましたね。
技術面は手技を学び直して、とにかく数をこなして自分のものにしていきました。習うより慣れろという感じです。
総じてここでは新卒の時と同じくらい1から苦労したなあという印象です。
-仕事の中でやりがいを感じた部分はどこですか?
自分の行った業務が病気の発見や診断に上手く繋げられたときです。
例えば外来においては、診断がスムーズに行えるように、診察前の看護師の問診がとても重要になります。
患者さんのたくさんの訴えや行動の中から、「この症状はこの病気かな?」と、その方の背景に潜んでいる様々な病気の可能性を疑い、診断に必要だと思われる情報をピックアップし、診察室の医師に伝えて診断につなげています。

その自分が収集した情報が医師の診断に活かされ、迅速に診断や病気の発見に繋がった時は外来看護師としてのやりがいを強く感じることができる場面のひとつです。
-転職は成功でしたか?失敗でしたか?
成功です。
-なぜそのように感じましたか?
大変な思いもしましたが看護師としては間違いなくスキルアップはできました。
看護師は専門職なので知識も技術も増やして深めてどんどん役に立つ業界です。ここで得られた知識も技術も経験も全て自身の財産、武器だと思っています。
-この仕事の個人的な楽しみ方を教えてください。
病院の外来は、クリニックや診療所よりいろいろな症例を患者さんを通して知ることが出来るので、働きながら多くの病気の知識を得られます。
また、様々な生活背景や価値観をお持ちの患者さんが毎日たくさん来られるので、皆さんそれぞれの考えや価値観を知ることで物事を多角的にとらえられるようになったり、柔軟性のある考え方ができるようになります。とても視野が広がります。
何より私は人とたくさんお話をすることが好きなので、たくさんの患者さんと毎日お話できることが楽しみです。
-この転職からどのようなことを学びましたか?
病院への転職は約10年ぶりでしたが、思い切って再チャレンジすることで自分の得意不得意分野を明らかにすることができたと思います。
病院看護師の業務は一度に様々なことを同時に考えたり動いたり判断したり他部署と上手く連携を取ったりとマルチなスキルを求められる場が多く、正直そこは自分の苦手とするところだと感じています。
健診センターの看護師は沢山のことは求められませんが、正確さと迅速さが求められます。後者の業務に就いていた時はほぼ問題なく業務を行え、そこそこ上司にもよい評価をいただいて責任ある業務にも就かせてもらえていたので、おそらく自分の適職は病院より健診なんだろうなと思っています。
とても大きな収穫を得られたのでいつかまた機会があればがあれば健診でも頑張ってみたいです。
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