転職経験者に学ぶ!職種別転職体験談

急性期の看護に疲れて転職したものの、刺激のない毎日は私にとって退屈でした。

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Kさん / 41歳 / 女性 / 埼玉県
転職前:看護師
転職後:看護師

転職失敗

-転職前の企業での業務内容を詳しく教えてください。
私は急性期と慢性期の患者さんがいる病院で働いていました。
循環器内科、脳神経外科、消化器内科、内科、整形外科があり、私は循環器内科と消化器内科、内科をメインにした病棟で働いていました。
心筋梗塞で心臓カテーテル検査(バルーンなどを使って治療をする)後の患者さんや肺炎で入院して呼吸器を装着している患者さん、寝たきりで誤嚥性肺炎になってしまいマーゲンチューブを挿入している認知症の患者さん、吐血、下血で貧血になってしまい入院した患者さんなどさまざまな患者さんの看護をしていました。
-転職を考えたきっかけを教えてください。
毎日、忙しく、呼吸器のついている患者さんを3人、他にも患者さんをみなくてはいけないことがたくさんありました。
また、2時間毎に体位変換をするのですが、体位変換をしなくてはならない患者さんが多く、夜勤の時などは1時間以上かけてやっていました。体位変換をしている間にもナースコールは鳴るため、頻回にナースコールが鳴る時は1人で体位変換をやりました。その結果、手首や腰、身体中が痛くなりました。また呼吸器がついている患者さんをたくさんみないといけないために過度なストレスがかかり、体調不良にもなりました。
また勤務年数的に主任などをやらないといけない状態になり、主任になる研修にも行かされました。私は看護師の仕事は好きですが、管理職には就かずにずっと患者さんと関わっていきたいと思っていたので、主任にされてしまうのであればもうこの病院にはいられないと思い転職を考えました。
-この業務だけはもっと続けたかったという業務があれば教えてください。
心筋梗塞の治療後の患者さんの看護や、IABP挿入中の患者さんの看護は私の最も興味があったことだったので、もっとたくさんの患者さんをみて勉強がしたかったなと思います。
-転職活動はどのように行いましたか?
携帯やパソコンで転職サイトを検索し、登録しました。
その他には家の近くで病院を探し、求人があるかなどをホームページで確認していました。退職前には次に働く職場は決定している状態でした。
-転職後の会社に入社を決めた理由を教えてください。
家から近かったことと勤務時間が短めであったこと。
勤務時間が短いにも関わらず、給料がよく、急性期病院のように毎日慌ただしく仕事をしなくてよいところが一番の魅力でした。
-転職後の会社での業務内容を詳しく教えてください。
バイタルサイン測定、内服薬の管理、軟膏塗布、胃瘻の管理、経管栄養の注入、食事介助など入居者さんの健康管理などをしていました。
-入社前のイメージと違っていたところはどんなところですか?
イメージと違っていたところはありませんでした。
忙しさもなく、時間がゆっくりと流れていました。入居者さんのお宅にお邪魔しているような気持ちになりました。
-仕事の難しさ、辛さを感じた点はありますか?またそれはどのように克服しましたか?
介護老人保健施設に就職したので、看護師の人数より介護士の人数の方が多いため、夜勤は看護師1人でした。
なにかあった時には1人で判断をしないといけないことがあり、誰にも相談できず、その判断はあっているのかと悩むことが多々ありました。
-仕事の中でやりがいを感じた部分はどこですか?
この職場に就職してやりがいを感じることは一度もありませんでした。
バイタルサインを測ったり、薬の管理をしたりすることは看護師の仕事ですが、バイタルサインであれば、電動血圧機がありますし、薬の管理といかにも仕事ができる感じに書いてありますが、薬が間違いなく配薬され、きちんと内服できればいい話で、正直なところこれらのことは看護師でなくてもできることと感じ、自分が看護師である意味がわからなくなっていました。
-転職は成功でしたか?失敗でしたか?
失敗。
-なぜそのように感じましたか?
私は今までずっと忙しく働いていました。
忙しすぎて急性期が嫌になり転職をしましたが、介護老人保健施設のようにゆっくりと時間が流れている雰囲気が私には退屈でした。
毎日、なにも変わらず、ルーティーン業務をただこなすということに楽しさも感じられませんでした。入居者さんにとっては家と同じなので、毎日何も変わらないという事は良いことであるとわかっていましたが、何の刺激もない業務がとてもつまらないものでした。
患者さんには申し訳ないのですが、私は急変対応が好きです。必死にみんなで力を合わせて回復に向かえるようにバタバタ動いて、回復に向かった時の満足感がとても大好きです。
日々、刺激のある中で仕事をしていた私にとって刺激のない仕事は私がやりたい仕事ではなかったようです。
職場環境としては人間関係も良好で働きやすい職場ではありました。
-この仕事の個人的な楽しみ方を教えてください。
ゆっくりと時間が流れているので、入居者さんとたわいも無い話をたくさんすることができます。
ゆっくり利用者さんと話しをすることができるので、利用者さん一人一人に寄り添いながら看護をすることができます。
-この転職からどのようなことを学びましたか?
私は忙しい事が嫌で介護老人保健施設に転職しました。
しかし、私の性格的にゆっくり毎日同じ業務をこなすことにやりがいを感じることができませんでした。
忙しくても毎日何か変化があること、その中でも患者さんを理解し、コミュニケーションをとり信頼関係を築くこと、これら全てを満たしている状態で看護をする事が好きなのだと気がつきました。
この転職をしなければ自分が本当はなにが好きなのか、どんな看護をしたいのか気がつくことはなかったのではないかと思います。
もしまた忙しいことが嫌になってしまうことがあったとしたら、身体も心も少し休ませてあげることが大切だということを学びました。
少し休んで自分の身体と心を労わり、元気になったらまた好きな仕事をするのが一番だと思います。
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