知らずに困ることも。転職は自分だけで考えず、色々な人に相談してアドバイスをもらうことが大切。
Mさん / 30歳 / 女性 / 岡山県
転職前:小児科の病棟看護師/年収300万円
転職後:回復期リハビリテーション病棟の看護師/年収320万円
転職成功
-転職前の企業での業務内容を詳しく教えてください。
小児内科、外科の治療で入院しておられる患者様の看護、療養上のお世話を行なっていました。バイタルサイン測定、抗生剤・点滴の投与、清拭・沐浴、術前・術後のケア・管理、医師の診療の補助などを行なっていました。
-転職を考えたきっかけを教えてください。
私はこの病院に新卒で入職しました。フォローアップ研修や部署内での研修も充実していました。しかし、急性期から慢性期の患者様、子供であり様々な病気の患者様がおられたため、常に臨機応変な対応が求められました。また、夜勤を含め、入職から三ヶ月で独り立ちというスピーディなカリキュラムだったため、マイペースな私にはついていけませんでした。疾患や処置の勉強を行い、資料としてまとめても、実践ではなかなか行動に移すことが難しく、自分でもどのように働いたらいいのかがわからなくなってしまいました。自分が今、何に困っているのか、何で悩んでいるのかもわからなくなり、その結果、報告・連絡・相談ができていないと何度も注意を受けるようになりました。夜勤や患者様の受け持ち等を任せてもらえず、一年間ケア担当をしていました。
一年目終了時の所属長との面談で、退職を勧められ五月まで働き自主退職しました。
一年目終了時の所属長との面談で、退職を勧められ五月まで働き自主退職しました。
-この業務だけはもっと続けたかったという業務があれば教えてください。
プライマリーナーシングシステムが徹底しており、担当した患者様と深く関われることに魅力をと感じました。実際に受け持ち患者様を担当することがないまま退職したので、経験してみたかったです。
-転職活動はどのように行いましたか?
五月に仕事を辞め、すぐに新しい職場を見つけるつもりだったので、失業保険の手続きは行いませんでした。
再就職活動をするにあたり、まずはじめに、卒業した学校の先生に会いに行き、辞めた経緯を話して転職のアドバイスをいただきました。再就職先を探すポイントとして、新人教育がしっかりしている、大学病院ほど病床数が多くなく、夜勤がある病院がいいと言われました。
その旨を株式会社キャリアプランニングの方に伝え、条件に合った病院を探してもらいました。
再就職活動をするにあたり、まずはじめに、卒業した学校の先生に会いに行き、辞めた経緯を話して転職のアドバイスをいただきました。再就職先を探すポイントとして、新人教育がしっかりしている、大学病院ほど病床数が多くなく、夜勤がある病院がいいと言われました。
その旨を株式会社キャリアプランニングの方に伝え、条件に合った病院を探してもらいました。
-転職後の会社に入社を決めた理由を教えてください。
三病院ほど候補が挙がり、病院の見学をしました。その中でも、就職した病院では回復期リハビリテーション病棟に力を入れていると伺いました。急性期と比べると、ゆっくりしたペースで技術や業務が学べると思い、就職を決めました。
-転職後の会社での業務内容を詳しく教えてください。
主に整形疾患、脳血管疾患の患者様で、急性期治療を終え、在宅に復帰するためのリハビリテーションを行う病棟でした。リハビリテーションに関しては毎日リハビリスタッフが担当します。看護師は患者様の日常生活の援助、ケアを行います。また、高齢の患者様が多く、肺炎や再骨折などの合併症になる患者様も多かったので、採血や点滴、医師の診療の補助なども行いました。
-入社前のイメージと違っていたところはどんなところですか?
回復期リハビリテーション病棟ということもあり、急変などはあまりないことだと思っていました。しかし、高齢の患者様が多く、合併症の併発や再出血など急変が起こり、時には亡くなる患者様もおられました。回復期リハビリテーション病棟は退院に向けた病棟でも、結果として患者様を見送る形で退院して行かれることもあるのだと思いました。
-仕事の難しさ、辛さを感じた点はありますか?またそれはどのように克服しましたか?
高齢の患者様が多く、合併症の併発リスクが高いことは認識していましたが、ほとんどの患者様が認知症や高血圧や糖尿病などの基礎疾患を患っておられました。そのため、様々な視点から患者様の観察を行わなければならないことに難しさを感じました。例えば、患者様が発熱した場合、風邪症状だけでなく、肺の音はどうか、痰は絡んでいないか、尿量はどうか、腰痛はないかなど、様々な症状を観察した上で同じチームの先輩に報告しました。そのことによって、見落としている観察があればアドバイスをもらい、漏れなく医師へ報告ができ、患者様が適切な治療を受けることができました。
-仕事の中でやりがいを感じた(ている)部分はどこですか?
五年八ヶ月働き、看護業務、リーダー業務、プリセプター業務など、一通り経験することができました。
患者様がリハビリで少しずつ体が動く様になったり、車椅子に乗っていた患者様が歩行器や杖で少しずつ歩けるようになるのをみると、やりがいを感じました。リハビリはリハビリスタッフが行うだけでなく、看護師が常日頃から行っている日常生活そのものも含め、リハビリテーションだということを感じました。
患者様がリハビリで少しずつ体が動く様になったり、車椅子に乗っていた患者様が歩行器や杖で少しずつ歩けるようになるのをみると、やりがいを感じました。リハビリはリハビリスタッフが行うだけでなく、看護師が常日頃から行っている日常生活そのものも含め、リハビリテーションだということを感じました。
-転職は成功でしたか?失敗でしたか?
成功
-なぜそのように感じましたか?
入職当初、スタッフの人数が少なく、指導してもらいながら様々な看護技術の経験をさせてもらうことができました。そのため、自分が今何がわからなくて何に困っているのかが明確になり、先輩に相談する機会が増えました。その結果、報告・連絡・相談も行え、後輩指導やリーダー業務も任せてもらえるようになったからです。
また、スタッフ同士の仲もよく、プライベートで遊んだり、ご飯に行ったりと職場の人間関係も充実していました。退職した今でも、まだ交流のある同僚もいて、転職してよかったと感じています。
また、スタッフ同士の仲もよく、プライベートで遊んだり、ご飯に行ったりと職場の人間関係も充実していました。退職した今でも、まだ交流のある同僚もいて、転職してよかったと感じています。
-この仕事の個人的な楽しみ方を教えてください。
回復期リハビリテーション病棟は、患者様の退院に向けたリハビリを行う病棟です。急性期ほど、様々な業務に追われることがなく、自分のペースで仕事が学べます。また、リハビリスタッフとリハビリをしたり、日常生活の中でリハビリをするだけがリハビリテーションではありません。お裁縫や絵や写真など、元々趣味のあった患者様がその趣味をリハビリに活かしたり、趣味を再開することを目的にリハビリに取り組んだりもされます。看護業務の合間で、患者様とその様な趣味に一緒に取り組むことも仕事の中の楽しみでした。
-この転職からどのようなことを学びましたか?
私には親戚で看護師をしている人がいます。前病院を一年二ヶ月で退職しましたが、就職して半年くらいから、辞めたいと思っていました。しかし、その親戚に相談すると一年働かずに辞めるのはよくないと言われ、一年以上働きました。就職活動を行う際に、中途入職だと新人で一年未満で退職した場合、新人研修などの参加難しくなり、就職先がなかなか見つからないことを知りました。退職についても再就職についても、自分だけで考えず、色々な人に相談してアドバイスをもらうことは大切だと感じました。
報告・連絡・相談は医療職者だけでなく、すべての職種に必要なものだと思います。しかし、新人の場合、何を報告・相談していいのか、何がわからないのかが自分自身でもわからないことがあると思います。まず、実際に業務を行うことが、自分自身を見直す物差しになります。そのためには、自己学習を行い基礎知識を身につけること、その上で積極的に業務に取り組んでいくことが大切だと感じました。
報告・連絡・相談は医療職者だけでなく、すべての職種に必要なものだと思います。しかし、新人の場合、何を報告・相談していいのか、何がわからないのかが自分自身でもわからないことがあると思います。まず、実際に業務を行うことが、自分自身を見直す物差しになります。そのためには、自己学習を行い基礎知識を身につけること、その上で積極的に業務に取り組んでいくことが大切だと感じました。
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