転職経験者に学ぶ!職種別転職体験談

メンタル不調から46歳で初めての転職。働きやすい職場に出会えてよかったです。

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Mさん / 47歳 / 女性 / 大阪府
転職前:病棟看護師/年収600万円
転職後:訪問看護の看護師/年収 未定

転職成功

-転職前の企業での業務内容を詳しく教えてください。
病棟での看護業務・医師の診療補助をしていました。急性期病棟・外来を経験したのち、転職前は回復期リハビリテーション病棟に所属し、患者様が入院前と同じような生活ができるよう、本人・家族を含めた多職種カンファレンスを行い、安全に入院生活が送れるよう看護をしていました。主に整形外科術後、脳血管疾患の患者様がリハビリテーションを行うため、リハビリテーション科との意見交換など連携を図り、看護師でも可能な病棟訓練を取り入れていました。近年は高齢化が進んでおり、認知機能が低下された患者様が多く、転倒転落のリスクが高いなか、24時間体制で患者様の安全を考えた対応をしていました。
-転職を考えたきっかけを教えてください。
私自身がメンタル不調になったことが大きなきっかけとなりました。理由は仕事と家庭・育児の両立をする中で、夫や上司それぞれからのストレスでした。高校を卒業して20数年、同じ病院で勤めてきました。経験年数が増えるとともに立場も変わり、責任のある仕事も当然増えます。仕事と子育ての両立も当たり前だと思い、毎日残業をしても終わりの見えない仕事を必死に取り組んできました。「ずっとここで働くんだろうな…」と転職など考えたこともありませんでした。ここからは「私自身の弱さ」の話になりますが、私は意見の言えないYESマンだったのかもしれません。自分に自信がなかった。管理職になり、スタッフはほぼ私よりも年上のベテラン看護師。上からも下からも毎日責められ、終わらない仕事で毎日残業続きの日々が続き、家庭のことまで十分にできず、家でも毎日怒られる。そんな日々が続き、とうとう心の病気になりました。そこである出会いがありました。夫に勧められカウンセリングを受ける事になりました。その時思ったんです、「私みたいなしんどい思いをする人を生まない社会を作りたい。カウンセラーになりたい。」と。職場で話を聞いてくれる人はたくさんいました。ただ病気になってしまったら遅いんです。そこから「心理学」の勉強、「カウンセリング」の勉強を始めました。カウンセラーの先生から「公認心理師」という国家資格ができたことも初めて聞きました。そこからは体調が回復すると共に、夫とは離婚をし、新しい人生を自分の足で作っていこうと心に決め、ひたすら勉強をしました。勉強をすればするほど「心理」の深い問題があること知りました。
何も出来なかった私を育ててくれた前職場には感謝しかありません。だからこそ、たくさん経験し、知識を増やし、カウンセラーとして恩返しをしたいと強く思い新しい道へ進むことに決めました。
-この業務だけはもっと続けたかったという業務があれば教えてください。
叶わなかったことですが、何度も上司に掛け合い、メンタル不調になるスタッフも多かったので気軽に相談できる場所を作りたかったことです。
-転職活動はどのように行いましたか?
マイナビ看護師など複数の転職サイトに登録し、看護師でカウンセリングや産業看護師の募集を探しましたが、「保健師」の求人ばかりでした。「看護師・カウンセリング」で検索したときに、今の会社の求人を見つけました。
-転職後の会社に入社を決めた理由を教えてください。
福祉と連携をとっており、「訪問看護」という形で、精神的支援を含めた看護事業を行っているということ。その経験が出来るということ。
また代表のインタビューの記事を偶然拝読したところ、「看護師が働きやすい環境」を一番に考えて下さっていること。それは看護する側も心身ともに健康であってこそより良い看護に繋がる、ということに感銘を受け、ここしかないと思い応募しました。自身の病気のことを含め、私の思いをそのまま伝えました。その後、採用可否を決める前に「一度体験に来てほしい」と言われました。
理由は、私が思い描いている精神看護と、当ステーションでの精神看護がかけ離れたものではないか、移動手段が電動自転車を希望していたので年齢・体力的な所を配慮して下さり再度確認をしたかった、私の人生に関わる大きな決断になる転職先がわが社で本当にいいのか確かめてほしいとのお話でした。
実際に訪問に同行し、正直想像とは少し違いましたが、ここで勉強、経験できることは沢山あると実感し、また体験後に改めて面談でわたしの気持ちを伝えられる時間を作っていただき、改めて入社したい気持ちが強くなりました。
また今回非常勤での応募かつ社会保険加入を希望しました。「公認心理師」の受験勉強や副業も考えており、柔軟に対応して下さいました。
-転職後の会社での業務内容を詳しく教えてください。
主な仕事内容は、福祉と医療の連携です。障害者の方が通所されている就労支援事業所へ訪問し、健康観察・健康などの相談・生活指導・服薬指導などを行います。そして利用者さんの情報を施設へ申し送り情報共有をしています。また在宅への訪問看護も行っています。施設訪問での看護だけでは不十分な場合もあり、必要な利用者の方のご自宅へ訪問し、相談や指導・服薬管理など、切れ目のない看護を行っています。
また、各施設へ定期的に利用者様の看護問題と看護計画をお渡ししています。
利用者向けの勉強会も行っています。
-入社前のイメージと違っていたところはどんなところですか?
訪問看護を経験していない私にはイメージはあまりありませんでした。
前職と比較するのであれば、入職時オリエンテーションが想像以上に丁寧であったこと。
訪問の同行(見学から独り立ちまでのスケジュール)に安心するほど時間をかけて頂けたこと。
スタッフは全員20代ですが、自分の意見を言える人ばかりで、訪問時の指導も的確に指摘して頂けたこと。
代表の仰っていた働きやすい職場のイメージが想像を上回るほど良かったこと。
-仕事の難しさ、辛さを感じた点はありますか?またそれはどのように克服しましたか?
利用者との関係性構築・・・一人ひとり関係性の作り方が違う。関係構築できたかが分からない。
克服:他のスタッフから対応の仕方を聞き、試すことを繰り返している段階
コミュニケーションの難しさ・・・こちらの言葉、態度、表情などを敏感に受け取め方によっては苦情に繋がるケースもある
克服:施設側から指摘されたことを代表や管理者が詳細を確認して下さり、振り返りを行ったりアドバイスを受け、試行錯誤中。
一人での訪問のため自分ではどこがどう相手に不快な思いをさせたのかが分からない。
克服:日々の振り返りを行っている段階
-仕事の中でやりがいを感じた(ている)部分はどこですか?
日々新しいことの発見があること。たくさんの人達との出会いがあること。いろんな立場の人からの話を聞けること。まだまだ勉強することが沢山あること。利用者さんの笑い声を聞いたり、笑顔を見れたとき。
病院勤務での経験が役に立つことがあるとき。
福祉と医療の架け橋 地域ケアシステム
-転職は成功でしたか?失敗でしたか?
成功!!
-なぜそのように感じましたか?
46歳という年齢での初めての転職で、こんな自分を受け入れてもらえたこと。
会社全体が成長しようとする思いが強いこと
必要とされていると感じれること
自分の強み、弱みを知れたこと
知識・経験が増えること
今までは出会わない人達と出会えたこと
-この仕事の個人的な楽しみ方を教えてください。
色んな人の考えや経験を知れる
訪問看護の自転車での移動は沢山の発見(主に飲食店の誘惑)があること。(ラーメン店を制覇された方もいます!)
利用者様に癒されること。元気をもらえることもあります。
-この転職からどのようなことを学びましたか?
長年働いてきた職場を離れる時、退職の挨拶をしたい人が沢山いて、それだけ沢山の人達に支えられて今の自分があるという事に気付けたこと。
世の中には国民を守るための沢山の支援や制度があり、その歴史があること。
今までの自分の経験が通用しないこともたくさんあること。
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