キャリア支援コンサルタントが解説:PTSDと向き合い、仕事と人生を立て直すために
キャリア支援コンサルタントが解説:PTSDと向き合い、仕事と人生を立て直すために
この度は、ご自身の経験について詳細にお話しいただき、誠にありがとうございます。幼少期の虐待、震災による祖母の死、母親との別れ、そして現在の父親からの暴力。想像を絶するご経験をされてきたこと、心よりお察しいたします。今回の質問は、PTSD(心的外傷後ストレス障害)の可能性についてのご相談ですね。ご自身の状況を詳しく教えていただき、ありがとうございます。この記事では、PTSDの基礎知識から、具体的な対処法、そして仕事と人生を立て直すためのキャリア支援の視点まで、包括的に解説していきます。
あなたの抱える不安を少しでも和らげ、前向きな一歩を踏み出すためのお手伝いができれば幸いです。
質問: PTSDについて質問です。私は幼少期から父に殴る蹴るの暴力、いわゆる虐待を受けて育ちました。1番古い記憶で言うと自身が受けた暴力では無く、兄が激しい暴力を受けていて、このままでは兄が死んでしまうという恐怖を感じたものです。そして、小学生の時、震災で祖母を亡くしました。祖母を探す為何度も被災地へ行き一日中探し、夜は自宅で死亡者の名前に祖母の名前が無いかをニュースで見るという事が1週間程続きました。次に亡くなったのは我が家の精神的な柱であった母でした。母がいなくなってからは暴力だけで無く、話す事も禁じられるようになり、学校では今まで通り明るい自分を演じるようになりました。どこにも本来の自分はいない状態が続いた事等で精神的に参ってしまい、中学生で初めて死のうとしました。高校生で鬱病と診断され、成人辺りで人格障害を2つ患っている事がわかりました。今回の質問はPTSDなのですが、私は時々、突然何かが壊れるような大きな音がすると肩を上げて怯えるようになりました。そして、他人から発せられた言葉で、以前父にも言われた事と同じか、似ている事を言われるとまるで時間が戻ったように相手が父に見え、場所がどこであろうと、まるで実家にいる感覚になります。ふいに誰かが手を上げると咄嗟に目を瞑って頭を庇ったりもします。頻度としては然程多くはありませんが、フラッシュバックを起こしている事等は自覚していました。その時は「殺される」という恐怖で呼吸ができなくなり、泣きじゃくり、ただひたすら口をついて出るのは「ごめんなさい」という言葉です。今まではそれは一時的なものという事で精神科でも特に相談等はしていませんでした。今回PTSDなのでは? と思った原因がありました。既に父とは別で暮らし、連絡を取る事も引っ越す際の保証人をお願いする時ぐらいになっていたのですが、父は私が電話をするととにかく怒鳴り散らし、罵声を浴びせます。正直父との電話は怖いけど、どうしても父にお願いをしなければならないという思いで自分なりに冷静に、動揺しないよう気をつけていました。ですが、先日早朝に父から電話がきました。珍しいという事もあり、身内に何かあったのでは?と思いで電話に出ると、凄い勢いで怒鳴り始めました。正直何を言っているのかわからない上に耳が痛くなる程だったので少し耳と携帯を離してただ黙っていました。その日は仕事だったので、とにかく早く切ってほしいという思いでした。すると「今から行くから家にいろ」と言われました。一瞬で背筋が凍り、とにかく仕事があるから無理だと言っても、「どうせ正社員でもないだろう」とか「害児が偉そうに」とか言われ、とにかく行くと一方的に切られました。父は頭に血が上ると何をするかわかりません。すぐに家を出て避難する事も考えましたが、父に職場を知られている事に気付きました。もし家にいなかったら更に怒り狂い職場に来るかもしれないと思い、それだけは避けたいと思い、家にいました。2時間もしないうちに玄関を激しく叩く音がして、扉を開けるとそのまま首を掴まれ壁に叩きつけられました。うちのマンションは古く、インターホンが壊れていて、父がインターホンを押している事に気付かなかった事で、父は「居留守を使っている」と勘違いし、怒り狂っていました。本当に殺されると思いました。父は「謝れ」と言いながら首を締め、髪を引っ張り、殴る蹴るを繰り返し、気が済んだら帰っていきました。身体はアザだらけになり、もう放心状態でしばらく動けませんでした。2日程起き上がるのも辛かったです。そして今日、仕事に復帰しようと準備し、玄関まで行くと激しい動悸が始まり、ドアを開けた瞬間一瞬目眩がし、そのままフラッシュバックを起こしました。呼吸がうまくできず、目が覚めると玄関で倒れていました。職場から着信も有り、どう説明すればいいのかと悩み、正直に話しました。今会社側の返事を待っている状態で、看護師の友人に相談していたのですが、専門分野ではないので断言はできないけどPTSDの可能性もあるので、週明け医師に相談するよう言われました。自分でもPTSDがどういったものなのか調べたりしていたんですが、発症時期等少し私には難しくてわからずこちらでご相談させて頂きました。週明けにはもちろん病院へ行きますが、今とても不安です。PTSDを患っている方、身近にいる方のご意見を聞いてみたく質問しました。長い上に駄文ですいません。よろしくお願いします。補足質問がありましたので追記です。通っている病院は精神科です。鬱病、不眠で通院していましたが、人格障害も判明し、長年通っています。現在の主治医からは私は睡眠さえしっかり取れれば多少の事は乗り切れるから大丈夫と言われています。以前カウンセリングにも通いましたが、過去を思い出す事で鬱状態になる事が多く、私自身が過去と向き合っても父との関係は変わらないと思うようになり、行くのをやめました。人格障害発覚からずっと障害等級は2級です。
PTSD(心的外傷後ストレス障害)とは?
PTSDは、命の危険を伴うような強い精神的ショック(トラウマ)を経験した後に、心身に様々な症状が現れる精神疾患です。具体的には、以下の4つの主要な症状が見られます。
- 再体験症状:
フラッシュバック(突然の記憶の蘇り)、悪夢、強い苦痛を伴う記憶や感情の想起など。
- 回避症状:
トラウマに関連する場所、人、物、思考、感情を避けようとする。
- 認知と気分の陰性変化:
自己や世界に対する否定的な信念、自己否定的な感情、罪悪感、絶望感など。
- 覚醒と反応性の変化:
過剰な警戒心、驚きやすさ、集中困難、睡眠障害、怒りの爆発など。
ご相談者様のケースでは、過去の虐待や暴力、震災、母親との死別といったトラウマ的な出来事、そして最近の父親からの暴力という出来事が、PTSDの発症要因として考えられます。フラッシュバック、回避行動、過剰な警戒心といった症状は、PTSDの典型的な症状と一致しています。
PTSDの診断と治療
PTSDの診断は、精神科医や専門のカウンセラーによって行われます。診断には、詳細な問診や心理検査が用いられます。ご相談者様は、既に精神科に通院されており、人格障害の診断も受けているとのことですので、まずは主治医に今回の出来事と症状について詳しく相談し、PTSDの可能性について意見を求めることが重要です。
PTSDの治療には、主に以下の方法が用いられます。
- 精神療法(カウンセリング):
トラウマの記憶を安全な環境で処理し、感情を整理するための心理療法です。認知行動療法(CBT)やEMDR(眼球運動による脱感作と再処理法)などが有効とされています。
- 薬物療法:
不安や抑うつ症状を緩和するために、抗うつ薬や抗不安薬が処方されることがあります。
- セルフケア:
十分な睡眠、バランスの取れた食事、適度な運動、リラックスできる時間を持つなど、心身の健康を維持するためのセルフケアも重要です。
カウンセリングに通うことを中断されたとのことですが、PTSDの治療においては、専門家のサポートが不可欠です。過去のトラウマと向き合うことは非常に辛いことですが、専門家のサポートを受けながら、安全な環境で過去の記憶を整理し、感情をコントロールしていくことが、回復への第一歩となります。主治医と相談し、信頼できるカウンセラーを探すことをお勧めします。
仕事とキャリアへの影響と対策
PTSDは、仕事やキャリアにも大きな影響を与える可能性があります。集中力の低下、記憶力の問題、人間関係の困難さ、欠勤や休職など、様々な形で現れることがあります。ご相談者様は、今回の父親からの暴力事件後、仕事に復帰しようとした際にフラッシュバックを起こし、動悸やめまいといった症状を経験されました。これは、PTSDが仕事に与える影響の典型的な例と言えるでしょう。
以下に、仕事とキャリアへの影響と、それに対する具体的な対策をまとめます。
1. 仕事への影響
- 集中力の低下:
フラッシュバックや不安感により、仕事に集中することが難しくなる。
- 記憶力の問題:
出来事を思い出せなかったり、物事を覚えにくくなる。
- 人間関係の困難さ:
怒りやすくなったり、他人との距離感が掴めなくなることで、職場での人間関係に問題が生じる。
- 欠勤や休職:
症状が悪化し、出勤できなくなる。
- パフォーマンスの低下:
上記の影響により、仕事のパフォーマンスが低下する。
2. キャリアへの影響
- 昇進の遅れ:
パフォーマンスの低下や、人間関係の問題により、昇進が遅れる可能性がある。
- 転職の困難さ:
面接で症状について説明する必要があったり、新しい環境への適応が難しくなることで、転職が困難になることがある。
- キャリアプランの変更:
症状により、これまでのキャリアプランを変更せざるを得なくなることがある。
3. 対策
- 職場の理解とサポート:
まずは、上司や人事担当者に、ご自身の状況を説明し、理解とサポートを求めることが重要です。PTSDについて理解してもらい、必要な配慮(勤務時間の調整、業務内容の変更など)を得られるようにしましょう。会社によっては、メンタルヘルスに関する相談窓口や、休職制度、復職支援プログラムなどが用意されている場合がありますので、積極的に活用しましょう。
- 治療とセルフケア:
精神科医やカウンセラーによる治療を継続し、症状の改善を図りましょう。また、十分な睡眠、バランスの取れた食事、適度な運動、リラックスできる時間を持つなど、セルフケアを徹底することも重要です。
- 休職と復職:
症状が深刻な場合は、休職も選択肢の一つです。休職中は、治療に専念し、心身を休ませましょう。復職の際には、主治医や産業医と相談し、無理のないペースで仕事に慣れていくようにしましょう。復職支援プログラムを利用することも有効です。
- キャリアコンサルタントへの相談:
キャリアコンサルタントに相談し、ご自身の状況に合わせたキャリアプランを立てることも有効です。キャリアコンサルタントは、あなたの強みや興味関心を見つけ出し、あなたに合った仕事を見つけるお手伝いをします。また、転職活動のサポートや、職場での人間関係に関するアドバイスなども提供できます。
- 障害者手帳の取得:
PTSDの症状が重く、日常生活や仕事に大きな影響が出ている場合は、障害者手帳の取得を検討することもできます。障害者手帳を取得することで、様々な福祉サービスや支援を受けることができます。
父親との関係性について
今回の出来事は、長年抱えてきたトラウマを再燃させるきっかけとなったと考えられます。父親との関係性は、あなたの精神的な健康に大きな影響を与えています。父親との関係性について、どのように向き合っていくか、慎重に検討する必要があります。
- 距離を置く:
父親との接触を避けることが、精神的な安定につながる場合は、物理的な距離を置くことも選択肢の一つです。連絡を絶つ、引っ越しをするなど、安全を確保するための対策を講じましょう。
- 境界線を引く:
父親との関係を完全に断つことが難しい場合は、境界線を引くことが重要です。例えば、電話に出る時間や回数を制限する、個人的な情報を教えない、感情的なやり取りを避けるなど、自分を守るためのルールを決めましょう。
- 専門家のサポート:
父親との関係性について、専門家(カウンセラーやセラピスト)に相談し、適切なアドバイスを受けることも有効です。専門家は、あなたの置かれている状況を客観的に分析し、あなたに合った対応策を提案してくれます。
- 法的手段:
父親からの暴力が継続している場合は、法的手段(接近禁止命令など)を検討することもできます。弁護士に相談し、適切な対応策を講じましょう。
父親との関係性は、非常に複雑で、個々の状況によって最適な対応策は異なります。ご自身の心身の健康を守ることを最優先に考え、専門家と相談しながら、最適な方法を見つけていきましょう。
まとめ
今回の出来事をきっかけに、PTSDの可能性について不安を感じていることと思います。まずは、精神科医に相談し、適切な診断と治療を受けることが重要です。同時に、職場の理解とサポートを得ながら、セルフケアを徹底し、心身の健康を維持しましょう。キャリアコンサルタントに相談し、あなたの強みを活かせる仕事を見つけ、キャリアプランを立てることも、前向きな一歩となるでしょう。父親との関係性については、ご自身の安全を最優先に考え、専門家と相談しながら、適切な対応策を講じてください。
あなたの抱える問題は、決して一人で抱え込むべきものではありません。専門家のサポートを受けながら、一歩ずつ前に進んでいきましょう。必ず、あなたの人生はより良いものになるはずです。
応援しています。
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