認知症療養病棟の看護師3年目。転職すべきか悩んでいます
認知症療養病棟の看護師3年目。転職すべきか悩んでいます
認知症療養病棟で働く看護師3年目の方から、現在の仕事への悩みと、転職を検討しているというご相談をいただきました。これまでの経験から感じるやりがいや、今後のキャリアについて、一緒に考えていきましょう。
認知症療養病棟で働く看護師(3年目)です。今まで結構いろんなところで働いてきましたが、正直かなり疲れました。
事例をいくつか挙げさせてください。
まず、状態が良くなる・元気に退院していく患者がいない。ほぼ全ての患者は、結局のところ容態が悪くなり亡くなる。問題行動が多い患者に対しては薬で鎮静化・寝たきりな状態にさせざるを得ないのが落とし所。
家族からの理解は特に得られず、自己中心的な考えが多い。(家での介護の疲弊から病院に入院させては見舞いには一切来ない。或いは、無理な胃ろう・延命をさせて親の年金など貰い家族側の貯蓄となっている。)
以前コロナのクラスターの際は、患者本人の安静保持の理解ができない為、ベッド上で身体拘束が行われる。結果として長期間に及び、拘束が終了となると歩けなくなる。そこで患者が目を離した隙に歩こうとして転倒→容態の悪化。
挙げればキリがありません。何人かの職員は患者を虐待して(認知症患者からの暴力行為は日常茶飯事ですが)保健所に通報されているにも関わらず、人手不足からか特に病院内での処分はなく、せいぜい異動などで終わらせています。
看護師の仕事として、とてもやりがい等は無く、特に誰かに感謝をされる事も無く、非常に虚しくて生産性が無いと感じます。自分の病院のやり方に問題があるのか、今の日本の医療体制に問題があるのか自問自答しております。
いい加減、もう見切りを付けて転職をしていくべきでしょうか。
ご相談ありがとうございます。3年間、認知症療養病棟で看護師として勤務されてきた中で、様々な困難に直面し、心身ともに疲弊されている状況、お察しいたします。現状の仕事に対して、やりがいを感じられず、虚無感や無力感といった感情を抱き、転職を検討されているのですね。この状況を打開するために、まずは現状を客観的に分析し、今後のキャリアプランを一緒に考えていきましょう。
現状の課題を整理する
ご相談内容から、現在の状況にはいくつかの課題があると考えられます。具体的に見ていきましょう。
- 患者さんの状態: 状態が改善せず、最終的には亡くなる患者さんがほとんどであること。
- 治療・ケア: 問題行動への対応として、鎮静化や身体拘束が行われること。
- 家族との関係: 家族からの理解が得られにくいこと。無理な延命治療や金銭的な問題も絡んでいること。
- 職場環境: 職員による虐待行為が見られるにも関わらず、適切な対応がなされないこと。人手不足も深刻であること。
- 仕事へのモチベーション: やりがいを感じられず、感謝されることもないこと。虚無感や生産性の無さを感じていること。
これらの課題は、個々の問題というよりは、複合的に絡み合って、あなたの心身に大きな負担を与えていると考えられます。特に、患者さんの状態が改善しないこと、家族からの理解が得られないこと、職場環境の問題は、看護師としてのモチベーションを大きく低下させる要因となります。また、人手不足の中で、これらの問題に対応しなければならない状況は、心身ともに疲弊してしまうのは当然のことです。
転職を検討する前にできること
転職は一つの選択肢ですが、すぐに決断する前に、現状を変えるためにできることもあります。いくつか提案させていただきます。
1. 職場環境の改善を試みる
まずは、職場の問題点について、改善を試みることができないか検討してみましょう。具体的には、以下の方法が考えられます。
- 上司や同僚とのコミュニケーション: 抱えている問題や悩みを、信頼できる上司や同僚に相談してみましょう。同じような悩みを持つ人がいるかもしれませんし、解決策が見つかることもあります。
- チームでの話し合い: チーム全体で、患者さんのケアや職場環境について話し合う機会を設けることを提案してみましょう。問題点を共有し、改善策を検討することで、状況が好転する可能性があります。
- 病院への提言: 病院の運営側に、問題点や改善策を提言することもできます。具体的には、虐待防止のための研修の実施、人員増強、患者さんの状態に合わせたケアプランの見直しなどを提案してみましょう。
これらの取り組みを通じて、職場環境が改善されれば、現在の仕事に対するモチベーションも向上する可能性があります。しかし、これらの努力が実を結ばない場合や、改善が見られない場合は、転職を検討せざるを得ないかもしれません。
2. 専門家への相談
現在の状況について、専門家のアドバイスを求めることも有効です。具体的には、以下の専門家への相談が考えられます。
- 産業カウンセラー: 仕事に関する悩みやストレスについて、専門的なカウンセリングを受けることができます。
- キャリアコンサルタント: キャリアプランや転職に関する相談ができます。
- 弁護士: 職場での問題(虐待など)について、法的なアドバイスを受けることができます。
専門家のアドバイスを受けることで、客観的な視点から現状を分析し、具体的な解決策を見つけることができます。また、自分だけで抱え込まずに、誰かに相談することで、精神的な負担を軽減することもできます。
3. スキルアップを目指す
現在の仕事で、スキルアップを目指すことも、キャリア形成において重要です。具体的には、以下の方法が考えられます。
- 専門知識の習得: 認知症ケアに関する専門知識を深めるために、研修やセミナーに参加したり、資格を取得したりすることも良いでしょう。
- リーダーシップスキルの向上: チームをまとめる力や、問題解決能力を高めるために、リーダーシップに関する研修を受講することも有効です。
- コミュニケーションスキルの向上: 患者さんや家族とのコミュニケーション能力を高めるために、コミュニケーションに関する研修を受講することも良いでしょう。
スキルアップを通じて、自己肯定感を高め、仕事へのモチベーションを向上させることができます。また、将来的なキャリアアップにもつながります。
転職を検討する
上記の方法を試みても、状況が改善しない場合や、どうしても現在の職場で働き続けることが難しいと感じた場合は、転職を検討しましょう。転職活動を始める前に、以下の点を明確にしておくことが重要です。
1. 自己分析
まずは、自己分析を行い、自分の強みや弱み、興味や価値観を明確にしましょう。自己分析を通じて、自分に合った仕事や働き方を見つけることができます。具体的には、以下の点を検討してみましょう。
- これまでの経験: これまでの看護師としての経験を振り返り、どのような経験をしてきたのか、どのようなスキルを身につけたのかを整理しましょう。
- 強みと弱み: 自分の強みと弱みを客観的に分析し、どのような仕事に向いているのか、どのようなスキルを伸ばしていく必要があるのかを考えましょう。
- 興味と価値観: どのような仕事に興味があるのか、どのような価値観を大切にしたいのかを明確にしましょう。
- キャリアプラン: 将来的にどのようなキャリアを築きたいのか、どのような働き方をしたいのかを具体的に考えましょう。
2. 転職先の選択肢
自己分析の結果を踏まえ、転職先の選択肢を検討しましょう。看護師の転職先は、病院、クリニック、施設など、多岐にわたります。それぞれの特徴を理解し、自分に合った転職先を選びましょう。具体的には、以下の点を検討してみましょう。
- 病院: 様々な診療科があり、高度な医療に携わることができます。しかし、夜勤や残業が多く、体力的な負担が大きい場合があります。
- クリニック: 患者さんとじっくり向き合うことができ、比較的残業が少ない傾向があります。しかし、給与水準が低い場合もあります。
- 介護施設: 高齢者の生活をサポートし、寄り添うことができます。しかし、夜勤や体力的な負担が大きい場合があります。
- 訪問看護: 患者さんの自宅に訪問し、看護ケアを提供します。患者さんと1対1でじっくり向き合うことができますが、移動や緊急時の対応が必要となります。
- その他: 企業看護師、治験コーディネーターなど、看護師の資格を活かせる仕事は多岐にわたります。
3. 転職活動の準備
転職先が決まったら、転職活動の準備を始めましょう。具体的には、以下の準備が必要です。
- 履歴書・職務経歴書の作成: 自分の経験やスキルをアピールできるように、丁寧に作成しましょう。
- 求人情報の収集: 転職サイトやハローワークなどを活用して、求人情報を収集しましょう。
- 面接対策: 面接で聞かれる可能性のある質問を想定し、回答を準備しておきましょう。
- 情報収集: 転職先の病院や施設について、事前に情報を収集しておきましょう。
転職活動は、時間と労力がかかるものです。計画的に準備を進め、自分に合った転職先を見つけましょう。
転職活動を成功させるために
転職活動を成功させるためには、いくつかのポイントがあります。以下に、具体的なアドバイスをします。
1. 情報収集を徹底する
転職活動において、情報収集は非常に重要です。求人情報だけでなく、転職先の病院や施設の評判、職場の雰囲気など、できる限り多くの情報を収集しましょう。転職エージェントを活用することで、これらの情報を効率的に収集することができます。
2. 自分の強みをアピールする
面接や履歴書・職務経歴書では、自分の強みを積極的にアピールしましょう。これまでの経験やスキル、資格などを具体的に伝え、採用担当者に「一緒に働きたい」と思わせることが重要です。認知症ケアの経験や、患者さんや家族とのコミュニケーション能力、チームワークを重視する姿勢など、あなたの強みをアピールしましょう。
3. 面接対策をしっかりと行う
面接では、あなたの人間性や看護師としての能力が評価されます。事前に面接で聞かれる可能性のある質問を想定し、回答を準備しておきましょう。自己PRや志望動機、これまでの経験などについて、具体的に説明できるように練習しておきましょう。また、面接官の質問に対して、誠実に、かつ具体的に答えることが重要です。
4. 積極的に行動する
転職活動は、積極的に行動することが重要です。気になる求人には積極的に応募し、面接にも積極的に参加しましょう。迷っている場合は、まずは応募してみることも大切です。行動することで、新たな発見や出会いがあり、視野が広がります。
あなたのこれまでの経験は、必ず転職活動で活かせるはずです。自信を持って、積極的に行動してください。
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転職後のキャリアプラン
転職後、どのようなキャリアを築きたいのか、具体的に考えてみましょう。キャリアプランを立てることで、転職後の目標が明確になり、モチベーションを高く保つことができます。以下に、いくつかのキャリアプランの例を挙げます。
1. スキルアップを目指す
専門性を高めたい場合は、認知症ケアに関する専門資格を取得したり、認知症看護認定看護師を目指したりすることも良いでしょう。また、リーダーシップスキルを向上させ、看護師長や主任などの管理職を目指すことも可能です。
2. キャリアチェンジをする
看護師としての経験を活かして、他の分野に挑戦することもできます。例えば、訪問看護師として、患者さんの在宅療養をサポートしたり、企業看護師として、従業員の健康管理に携わったりすることも可能です。また、治験コーディネーターとして、新薬の開発に貢献することもできます。
3. ワークライフバランスを重視する
仕事とプライベートのバランスを重視したい場合は、残業が少ない職場や、夜勤のない職場を選ぶこともできます。また、育児や介護と両立しやすい職場を選ぶことも可能です。非常勤やパートとして働き、自分のペースでキャリアを築くこともできます。
あなたのライフスタイルや価値観に合わせて、最適なキャリアプランを立てましょう。転職は、あなたのキャリアを大きく変えるチャンスです。積極的に行動し、自分らしいキャリアを築いていきましょう。
まとめ
認知症療養病棟での看護師としての経験は、大変なものだったと思います。現状の課題を整理し、転職を検討する前にできること、転職活動の準備、転職後のキャリアプランについて説明しました。あなたの経験は、必ず次のステップに活かせるはずです。焦らず、じっくりと自分と向き合い、最適な選択をしてください。応援しています。
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